デジタル大辞泉 「言い熟す」の意味・読み・例文・類語 いい‐こな・す〔いひ‐〕【言い▽熟す】 [動サ五(四)]1 じょうずに言い表す。言葉巧みに言う。「一寸ちょっとしたことをいかにも尤もっともらしく―・して聞かせる」〈藤村・破戒〉2 悪く言う。「いづれも気にいらぬ風情にてほめず、―・しければ」〈咄・私可多咄・三〉3 論じて相手を説得する。「さきの理をくつがへしてこなたの正理に―・しおほせて」〈色道大鏡・五〉[類語]表現する・表出・表白・発現・描出・形象化・体現・具現・表明・筆舌・表す・言い表す・書き表す・名状する・形容する・表する・言葉を尽くす・意を尽くす 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「言い熟す」の意味・読み・例文・類語 いい‐こな・すいひ‥【言熟】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 上手に言いまわす。言葉巧みに言い表わす。[初出の実例]「八条目をおっとりて、八字を以云こなしたものぞ」(出典:大学垂加先生講義(1679))② 論じて相手を説き伏せる。論破する。[初出の実例]「さきの理をくつがへして此方の正理にいひこなしおほせて」(出典:評判記・色道大鏡(1678)五)③ 悪く言う。そしる。[初出の実例]「能(よき)道具をしらずしてもちたるを、我はよきとしりても、又いひこなしてとる事」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品四〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例