(読み)タン

デジタル大辞泉 「誕」の意味・読み・例文・類語

たん【誕】[漢字項目]

[音]タン(漢)
学習漢字]6年
大げさなうそを言う。でたらめ。「虚誕荒誕妄誕
子供が生まれる。「誕生降誕生誕
[名のり]のぶ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「誕」の意味・読み・例文・類語

たん【誕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. でたらめを言うこと。うそをつくこと。他人をだますこと。また、そのことば。
    1. [初出の実例]「念仏申して極楽に生るといふ事誕(タン)ならば源空地獄に堕つべしといふ事なんありける」(出典駿台雑話(1732)一)
    2. [その他の文献]〔国語‐楚語上〕
  3. 生まれること。誕生。生誕。

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普及版 字通 「誕」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)
14画

[字音] タン
[字訓] いつわる・あざむく・おおきい・うまれる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(延)(えん)。(蛋)(たん)の声がある。〔説文〕三上に「詞(おほ)いなるなり」とあり、虚誕・妄誕の言をいう。誕辰の意に用いるのは、〔詩、大雅、生民〕「(ここ)に厥(そ)のを彌(を)へ 先づ生まるることの如し」の「」に「生まるる」を連ねて成語としたものである。

[訓義]
1. いつわる、あざむく、うそをいう。
2. おおきい、でたらめ、ほしいまま。
3. まことに、ここに、発語。
4. うまれる、そだてる。

[古辞書の訓]
名義抄 サカル・イツハリ・イツハル・ウム・ウマル・オホイナリ・ヨコタハル 〔字鏡集〕 ナガル・ウマル・ヨコタハル・マコト・オホキニ・イツハル・オホイナリ・サカル・サカレル

[語系]
dan、大datは声義に通ずるところがあり、泰・太thatも同系の語である。みな大きい意をもつ語である。

[熟語]
誕意・誕育・誕誕瓦・誕欺誕譎・誕幻誕言・誕語誕傲誕詐・誕姿誕辞・誕日・誕縦・誕章・誕生・誕辰・誕信・誕性・誕聖誕静・誕・誕馬誕弥誕放誕漫誕謾・誕命誕妄誕略
[下接語]
華誕・快誕・誕・寛誕・奇誕・誕・欺誕・虚誕・狂誕・矜誕・誑誕・矯誕・愚誕・慶誕・譎誕・幻誕・夸誕・光誕・皇誕・荒誕・降誕・豪誕・散誕・縦誕・信誕・生誕・聖誕・疎誕・天誕・任誕・背誕・博誕・丕誕・浮誕・放誕・妄誕

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