六訂版 家庭医学大全科 の解説
誤嚥性肺炎を予防する口腔清掃
(歯と歯肉の病気)
脳卒中などの病気で体力の弱った高齢者のかかりやすい病気に、肺炎があります。しかし、その肺炎は、大気に飛び交っている細菌だけが原因ではなく、自分自身の
普段からきちんと食事をし、よく会話をされているような方は、それ自体が口腔の
そのような方の口腔内は、舌には
したがって、誤嚥性肺炎を予防するための口腔清掃は、通常の歯や歯肉の清掃に加えて、舌や口蓋の清掃(粘膜ケア)を欠かさずしていただきたいと思います(図65)。清掃にあたっては、スポンジブラシや、粘膜ケア専用の柔らかいナイロンブラシが市販されています。ブラッシングの刺激により唾液の分泌が促され、乾燥した口腔内は潤いを取り戻します。
さらに、たとえ点滴管理であっても、医療的判断のもと1日1口だけでけっこうですから、ゼリーなどを
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報