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謝肉祭劇 しゃにくさいげき Fastnachtsspiele

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

謝肉祭劇
しゃにくさいげき
Fastnachtsspiele

15世紀からドイツで盛んになった市民固有の世俗的喜劇で,謝肉祭の時期に行われたのでこの名称がある。現存の作品約 150編の大部分はニュルンベルクのものであるが,謝肉祭劇そのものはドイツ全土,スイスオーストリアにまで及ぶ。

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デジタル大辞泉の解説

しゃにくさい‐げき【謝肉祭劇】

中世末期、ドイツなど欧州の諸都市で、謝肉祭に行われた仮装軽演劇。主に商工業者によって作劇・上演された。

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百科事典マイペディアの解説

謝肉祭劇【しゃにくさいげき】

15―16世紀にかけてドイツやスイスなどで流行した民衆喜劇Fastnachtspiel。ゲルマン土着の春祭の伝統をひき,結婚や裁判などの日常的事件を風刺的に扱ったり,農民の愚鈍さを嘲笑(ちょうしょう)したりするのが特色。
→関連項目宗教劇

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世界大百科事典 第2版の解説

しゃにくさいげき【謝肉祭劇 Fastnachtspiel[ドイツ]】

15世紀から16世紀にかけて,今日のドイツ,オーストリア,スイスなどの諸都市において,謝肉祭(カーニバル)の期間に盛んに演じられた一連の演劇をいう。この演劇は,当時都市の中心勢力となっていた手工業者(職人,マイスター)のなかから,ゲルマン土着の春祭の伝統を受けつぎつつ生まれでたものであり,その性格はキリスト教的であるよりは,むしろきわめて民衆的・祝祭的なものであった。謝肉祭劇の作者には,今日のような専門の劇作家がいたわけではなく,その多くは普通の職人であったし,それら職人作家(マイスタージンガー)によって作られた劇はまた,しばしば親方に率いられた職人の一座によって,旅館兼営の酒場や個人の家の大広間など,カーニバルの宴の場所で座興的に演じられるのであった。

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大辞林 第三版の解説

しゃにくさいげき【謝肉祭劇】

中世末期、ドイツやスイスの諸都市で謝肉祭の時に行われた仮装・仮面劇。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の謝肉祭劇の言及

【ドイツ文学】より

…文学のためにドイツ語が用いられる地域は,現在でもドイツ,オーストリア,スイスのドイツ語圏にまたがるが,過去にはさらにシュレジエン(現,ポーランド領シロンスク),東プロイセン,チェコの一部などを含んでいた。これらすべての地域を包括して論ずるのがドイツ文学の通例であるが,特にオーストリア,スイスには独自の文学伝統があることにも留意しなくてはならない。 一般的にドイツ文学の特性に対する見解には,今なお19世紀以来の国民文学史観にもとづくところが多い。…

【ドイツ演劇】より

…この運動の担い手は人文主義者たちであった。庶民のレベルでは,中世末期よりとくにニュルンベルクなどの職人階級を中心にして狂言風の謝肉祭劇が生まれたが,その源はキリスト教とは本来無縁のゲルマン土着の異教的な春祭の風習である。この民衆的・祝祭的な演劇は,ハンス・ザックスのころには台本の形式も上演形態も完備し,いわゆる工匠歌人(マイスタージンガー)舞台が盛んになった。…

【ドイツ文学】より


[演劇と散文の誕生]
 中世末期に入ると演劇と散文が芽生える。14世紀には,ようやく興隆した都市を中心に復活祭劇や受難劇が演ぜられ,15世紀にはそれが世俗的な発展を示して謝肉祭劇Fastnachtsspielとなるが,その担い手となったのはギルドの職人たちで,実生活のなかから笑いのタネを見つけて寸劇にした。ハンス・ザックスらの職匠歌もこれと同じ基盤から生まれる(マイスタージンガー)。…

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