(読み)サイ

デジタル大辞泉 「豺」の意味・読み・例文・類語

さい【豺】[漢字項目]

[音]サイ(漢) [訓]やまいぬ
獣の名。アカオオカミ。転じて、非道・非情の悪人のたとえ。「豺狼さいろう

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精選版 日本国語大辞典 「豺」の意味・読み・例文・類語

さい【豺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (おおかみ)山犬など残忍な性格野獣をいう。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「雉、山鳥、〈略〉さい、大かめの類にいたるまで」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)
    2. [その他の文献]〔爾雅‐釈獣〕
  3. 猛悪、貪欲な人をさしていう。

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普及版 字通 「豺」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] サイ
[字訓] やまいぬ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は才(さい)。〔説文〕九下に「狼の屬、狗の聲なり」とあり、〔爾雅、釈獣〕に「豺は狗足なり」とする。〔礼記王制〕に「獺(だつ)(かわうそ)、魚を祭る」に対して「豺、獸を祭る」という語があり、しかるのち田猟のことが行われた。

[訓義]
1. やまいぬ。
2. 悪虐のものにたとえる。

[古辞書の訓]
〔和名抄〕豺狼 狼、於保加美(おほかみ) 〔名義抄〕豺 オホカミ/豺狼 ノオホカミ

[熟語]
豺舅豺虎豺狗・豺祭豺豕・豺豺心豺声豺貪・豺豺武・豺狼
[下接語]
育豺・飢豺・祭豺

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動植物名よみかた辞典 普及版 「豺」の解説

豺 (ヤマイヌ)

動物。イヌ科のオオカミ絶滅種ニホンオオカミ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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