コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

販女 ひさぎめ

1件 の用語解説(販女の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

ひさぎめ【販女】

女性の行商人をいう。女性と市や商業との関係は古くから密接で,〈ひさぎめ〉の名は《和名抄》にもみえる。また《今昔物語集》巻三十一には酒に酔ってへどで汚した売物の〈鮨鮎〉をそのまま売り歩く〈販婦〉の話がある。漁村では,夫が漁により得た魚介を,妻が近隣の農村や町へ売り歩くことが多かった。これらの行商婦人を,その運搬の姿から,イタダキササゲカベリショイカゴボテカツギッコオタタなどと呼ぶところが多かった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の販女の言及

【市女】より

…平安末期に流行した装飾経の一つ,〈扇面法華経冊子〉の下絵に,市女笠をかぶった市女らしい女性が,京の町に並ぶ店頭に立ち寄っている姿が活写されている。古文献にみられる販女(販婦)(ひさぎめ)は,市女が公的性格を失ったのちも,営みつづけたと思われる女性行商人のことである。もっとも,販女は必ずしも市女の系統をひくとはかぎらず,海人の妻女などもいたであろう。…

【行商】より

…生産事情を異にする地域,とくに沿海漁村と農・山村間の物資の交易は,行商発生の基本的要因である。古来,行商人は婦人が多く,古典にも販女(ひさぎめ),販婦(ひさぎめ)の名で記された。徳島県海部郡阿部村(現,由岐町)の婦人行商はイタダキ(頭上運搬にもとづく呼称)の名で知られ,カネリ(山口・島根両県),ササゲ,ボテフリ,カタギ,ザルなど,運搬法が行商人の呼称となっている点が注目される。…

※「販女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

販女の関連キーワードターゲット市場行商小商人商人女性化乳房商人宿行商人競呉服仲居アレニウスの粘性公式

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone