貸(し)金庫(読み)カシキンコ

百科事典マイペディアの解説

貸金庫【かしきんこ】

銀行,信託銀行等の金融機関が,サービスとして取引先に金庫室の保護箱を貸し渡し,取引先は自由に開閉し,保有する有価証券や貴金属等を保護預りする金庫。金庫の中の保護箱を手数料をとって貸与する。金融機関は保護箱を保全するだけで,中身には責任を負わない。
→関連項目保護預り

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世界大百科事典 第2版の解説

かしきんこ【貸金庫】

銀行がその金庫室に備えつけた多数のキャビネットのうち特定のものを取引先に貸し渡し,取引先は自由にこれを開閉してその中に目的物件(貴金属,有価証券など)を格納するものである。明治初年ころから事実上行われた。保護預りの一種であり,普通銀行(相互銀行を含む)の付随業務である。取引先は当該キャビネットの鍵を銀行から交付され,これを保管しているが,キャビネットは二重に施錠されているので,取引先は銀行から交付されたキーと銀行の保有するマスターキーを合わせて使用することによって初めて開扉することができる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貸金庫
かしきんこ

金融機関が顧客へのサービスとして金庫室内の保護箱を貸与する制度。金融機関の業務は法律によってその範囲が定められており、預金、貸付などの固有業務と、それに付随する業務とに大別されるが、貸金庫は付随業務の一つである保護預りの一種として認められているものである。顧客は所定の手数料を払って、その保護箱の中に有価証券、貴金属などの貴重品を保管することができる。保護箱の開閉はあらかじめ貸与された専用鍵(かぎ)で行われる。金融機関の責任は保護箱の保全にとどまり、その中身には及ばないことになっている。[那須正彦]

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精選版 日本国語大辞典の解説

かし‐きんこ【貸金庫】

〘名〙 銀行などの金融機関で、大金庫の中に設けた保護箱を顧客に利用させるもの。営業時間中、借り主は専用の鍵で自由に開閉することができる。
※報知新聞‐明治三三年(1900)二月二七日「貸金庫の実施 欧米諸国の銀行には貸金庫の制度ありて至極便利なるが」

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世界大百科事典内の貸(し)金庫の言及

【保護預り】より

…この保護預りを狭義の保護預りといい,法律的には寄託である。また銀行などにある貸金庫を顧客に有料で提供する業務も保護預りの一種である。これは法律的には賃貸借とされている。…

※「貸(し)金庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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