銀行の店舗などに設置し、重要書類や貴重品、思い出の品などを盗難や災害から守る保管庫。利用者以外には中身を知られない。利用者は使用料を支払って使う。銀行の貸金庫はB4サイズの書類が入る箱型が中心で、使用料は年間2万円程度。行員が立ち会って金庫を鍵で開ける手動型や、暗証番号を入力すると自動で金庫が運ばれてくる自動型などがある。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
銀行がその金庫室に備えつけた多数のキャビネットのうち特定のものを取引先に貸し渡し,取引先は自由にこれを開閉してその中に目的物件(貴金属,有価証券など)を格納するものである。明治初年ころから事実上行われた。保護預りの一種であり,普通銀行(相互銀行を含む)の付随業務である。取引先は当該キャビネットの鍵を銀行から交付され,これを保管しているが,キャビネットは二重に施錠されているので,取引先は銀行から交付されたキーと銀行の保有するマスターキーを合わせて使用することによって初めて開扉することができる。貸金庫の法律的性質は賃貸借契約であるというのが現在では通説である。
類似のものに夜間金庫があるが,これは,銀行と取引先との契約によって,銀行の本人の当座勘定,普通預金その他の預金への入金のために,営業時間外に使用することができるものである。その利便のために商店街の商人の利用が多い。週休2日制の普及などもあって増加傾向にあるが,それに伴い事故やトラブルも絶えず,防犯対策が課題である。
執筆者:後藤 新一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
金融機関が顧客へのサービスとして金庫室内の保護箱を貸与する制度。金融機関の業務は法律によってその範囲が定められており、預金、貸付などの固有業務と、それに付随する業務とに大別されるが、貸金庫は付随業務の一つである保護預りの一種として認められているものである。顧客は所定の手数料を払って、その保護箱の中に有価証券、貴金属などの貴重品を保管することができる。保護箱の開閉はあらかじめ貸与された専用鍵(かぎ)で行われる。金融機関の責任は保護箱の保全にとどまり、その中身には及ばないことになっている。
[那須正彦]
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※「貸金庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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