赤谷鉱山(読み)あかだにこうざん

日本歴史地名大系 「赤谷鉱山」の解説

赤谷鉱山
あかだにこうざん

[現在地名]新発田市東赤谷・滝谷

飯豊いいで川沿い、現国鉄東赤谷ひがしあかだに駅から四キロほど上流の山中にあり、銅・鉛・金・鉄・石炭などが採掘された。若松城下本六日町の愚独なる者が会津藩金山奉行に提出した元文三年(一七三八)願書(「滝谷村村方一紙文書」新発田市史資料)に、「蒲原郡小川庄石間組滝谷村領分之内、須立・金ケ沢と申所ニ、銅山見立仕候」とある。この結果は不明だが、簀立沢すだちざわの鉱山は天明年間(一七八一―八九)滝谷たきだに村の阿部藤右衛門が採掘したのが初めと伝え、かまさわ金鉱で、時代は不明だが上赤谷の片野氏が稼業したといわれる(明治四三年「赤谷村誌」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「赤谷鉱山」の意味・わかりやすい解説

赤谷鉱山
あかだにこうざん

新潟県新発田市の加治川上流にある鉱山。赤鉄鉱を年約1万t産出。江戸時代開発古生層石灰石石英粗面岩花崗岩などの中に薄いレンズ状にはさまれて存在する。鉄分の含有率は 49.7%。鉄鉱石ほかに石灰石も産出する。

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