デジタル大辞泉
「足占」の意味・読み・例文・類語
あ‐うら【▽足▽占】
古代の占法の一。一歩一歩吉凶の言葉を交互に唱えながら進み、目標に達したときの言葉によって占ったとも、あるいは、足音の強弱で占ったともいう。あしうら。
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あし‐うら【足占】
- 〘 名詞 〙 古代の占い方の一つ。目標を定め、吉凶のことばを交互に繰り返し、目標に達した時のことばで吉凶を占う方法(正卜考)。また、一定の距離を歩く歩数が奇数か偶数かで占うとも、足音の響きの強弱によるともいう(万葉集辞典)。あうら。
- [初出の実例]「月夜には門(かど)に出で立ち夕占(ゆふけ)問ひ足卜(あしうら)をそせし行かまくを欲(ほ)り」(出典:万葉集(8C後)四・七三六)
- 「かならずの旅の行ゑはよしあしもとはでふみみる足占の山」(出典:九州道の記(1587)四月二四日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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足占
あうら
「アシウラ」の約。古代の民間占法の一つ。中世にかけて盛んに行われたらしい。足によって神意を問い、吉凶、正邪の判断を下す。方法には、吉凶のことばを繰り返し唱え、目標に達したときどちらの足であるかなどをはじめ、一定の距離を偶奇いずれの歩数で歩いたか、特定の地点まで歌いながら歩き、到達したときの歌詞によるとか、足音の響きの強弱など、さまざまあったようである。ちなみに、履き物を高くけり上げ落ちた状態によって天気を占う遊びも、一つの足占と考えられる。「月夜(つくよ)には門(かど)に出で立ち夕占(ゆうけ)問ひ、足卜をそせし行かまくを欲(ほ)り」(『万葉集四』大伴家持(やかもち))、「乃掌足踏行……初潮漬足時則為足占」(『神代紀』下)などとある。
[岡田袈裟男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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足占
あしうら
「あうら」ともいう。古代の占法。目標に向って進みながらかわるがわる吉か凶かを唱え,目標に達したときの言葉のいかんにより占った。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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