路村(読み)とうろむら

日本歴史地名大系 「路村」の解説

路村
とうろむら

[現在地名]川上かわかみ標茶町字塘路・字コッタロ・字コッタロ原野げんや・字阿歴内あれきない・字阿歴内原野あれきないげんや・字阿歴内原野基線あれきないげんやきせん・字ウライヤ・字サルボ・字シラルトロエトロ・字塘路原野とうろげんや・字マサコヤノシマ

明治初年(同二年八月から同六年の間)から大正一二年(一九二三)まで存続した川上郡の村。川上郡の南端、釧路川流域にあり、西を久著呂くちよろ川が流れる。村域ほぼ中央に塘路湖、北部にシラルトロ沼がある。近世にはクスリ場所のうち。明治初年トウロなどの地を包含して村が成立した。村名は初めトーロ村と記されたが、明治八年(一八七五)五月に表記は塘路と漢字に改められた(開拓使根室支庁布達全書)。「釧路国地誌提要」では塘路村とあり、アイヌの戸数一七・人口八七(男三七・女五〇)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

百科事典マイペディア 「路村」の意味・わかりやすい解説

路村【ろそん】

道路に沿って長く伸びた集落。ふつう家屋が両側に1列に並ぶ。商業集落的性格をもつ街村に比べ農村的で街路への依存度は低い。
→関連項目集村列村

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「路村」の意味・わかりやすい解説

路村
ろそん

道路に沿って、その両側または片側民家が建ち並ぶ細長い列状村落をいう。街道への依存度が高く商業的機能の高い街村と異なり、規模も小さく、第一次産業の比率が高い。ポーランド南部のシュレージエン地方の林隙村(りんげきそん)や、武蔵野(むさしの)の新田集落九十九里浜納屋(なや)集落などその例は多い。

[中田榮一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android