新田集落(読み)しんでんしゅうらく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新田集落
しんでんしゅうらく

おもに江戸時代荒地を開拓,また水面を干拓して,新しく設定された農業集落。計画的に設定された集落の一つ。近世には幕府や諸藩が耕地の拡張に努め,新田集落は 17世紀から 18世紀にかけて全国各地に及んだ。特に関東平野洪積台地や西南日本の干拓地に新田集落が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんでんしゅうらく【新田集落】

戦国時代から近世末までの新田開発によって建設された集落。ただし,切添新田や持添新田は本村の高持百姓の農地増加を目的として開発したので,新集落は建設されない。新田集落は開発地の地形や開発目的によって集落形態が異なり,開発主体によって社会構造や経済機能も異なる。 集落形態は,開発地の地形によって集村散村,列村,街村となる。集村は一般的で開発地の中の居住適地に新田百姓の家屋が密集し,新田百姓の経営耕地は分散している。

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大辞林 第三版の解説

しんでんしゅうらく【新田集落】

江戸時代、新田に計画的につくられた集落。短冊型の土地割を施し、家屋は道路に沿って細長く分布。地名に新田がつくものが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新田集落
しんでんしゅうらく

江戸時代の新田開発に伴い、開拓地に成立した集落をいい、道路の開設や耕作地、屋敷地の地割を計画的に行い、このため集落形態も規則的となった。村請(むらうけ)新田では、惣(そう)百姓の分家が高持(たかもち)百姓となるために新田を開発し、親村から分かれて子村を形成した。水田開発を主軸として開かれてきたわが国土では、水利の悪い荒蕪(こうぶ)地や低湿地は未開拓のまま取り残されてきたが、江戸時代に入り急速に開かれ、新田集落の成立をみた。江戸時代、土木技術の発達に伴って開発が始まった武蔵野(むさしの)台地では、共同井戸の掘削、玉川上水や野火止(のびどめ)用水などの分水の開削により新田開発が進み、街路に面し、背後に短冊型の耕地をもつ街村形態の、何々新田の名をもつ集落の形成をみた。[中田榮一]

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世界大百科事典内の新田集落の言及

【九十九里浜】より

…矢指浦とも呼び,6町を1里として矢を砂浜に立てて測ったところ99里あったのが地名の起源という頼朝伝説が残る。臨海村落は3列で内陸から岡を語尾とする岡集落,その前面に新田を語尾とする新田集落,さらに南半は納屋,北半は浜を語尾とする納屋集落が並ぶ。九十九里浜は古くからイワシ漁で有名な地で,地引網は戦国末期に関西の漁民の技術を導入して始まったといわれる。…

※「新田集落」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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