辣韮(読み)ラッキョウ

デジタル大辞泉 「辣韮」の意味・読み・例文・類語

らっ‐きょう【辣×韮/×薤/辣×韭】

ヒガンバナ科多年草鱗葉りんようで覆われた卵形地下茎をもち、葉は線形根際から出る。秋、高さ約40センチの花茎を伸ばし、紫色小花球状につける。中国原産鱗茎りんけい漬物にし、特有の香味がある。おおにら。さとにら。 夏 花=秋》「―ほる土素草鞋すわらぢにみだれけり/蛇笏
[類語]玉葱大蒜にんにく

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精選版 日本国語大辞典 「辣韮」の意味・読み・例文・類語

らっ‐きょう【辣韮・辣韭・薤】

  1. 〘 名詞 〙 ユリ科の多年草。中国原産で、畑で栽培される。高さ約四〇センチメートル。地中に卵形の白い鱗茎がある。葉は根ぎわから群がって生え、狭線形で稜があり中空、長さ二〇~三〇センチメートル。秋、茎頂から花柄四方に分け、紫色の小さな六弁花をつける。鱗茎には臭気があるが主に漬物にして食用にされる。漢名、薤。おおにら。さとにら。らっきょ。《 季語・夏 》

▼らっきょうの花《 季語・秋 》

  1. [初出の実例]「薤(ラッキャウ)漬る」(出典:俳諧・季引席用集(1818))

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