遠山静雄(読み)トオヤマ シズオ

20世紀日本人名事典 「遠山静雄」の解説

遠山 静雄
トオヤマ シズオ

大正・昭和期の舞台照明家 日本劇場技術協会名誉会長;元・日本大学芸術学部教授。



生年
明治28(1895)年2月15日

没年
昭和61(1986)年11月10日

出身地
広島県広島市東区温品

本名
久保田 静雄

学歴〔年〕
東京高工電気科〔大正4年〕卒

学位〔年〕
工学博士

主な受賞名〔年〕
国民文芸賞〔昭和6年〕,舞踊ペンクラブ賞〔昭和35年〕,紫綬褒章〔昭和36年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和42年〕,照明学会賞〔昭和42年〕,河竹賞〔昭和50年〕,舞踊功労賞(東京新聞)〔昭和56年〕,伝統文化ポーラ大賞(第4回)〔昭和59年〕

経歴
舞台照明パイオニア。昭和5年遠山照明研究所を設立して照明家の養成にあたり、第一線で活躍中の照明家はほとんどその門下生といわれる。代表作は6代目尾上菊五郎との諸作品。著書に「舞台照明50年」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「遠山静雄」の意味・わかりやすい解説

遠山静雄
とおやましずお
(1895―1986)

日本における舞台照明の創始者。広島県出身。1915年(大正4)東京高等工業学校(現東京工業大学)電気科卒業。大正時代から新劇邦舞洋舞の照明を手がけた。6世尾上(おのえ)菊五郎の新歌舞伎(かぶき)公演に加わり、『息子』『同志の人々』『坂崎出羽守(でわのかみ)』などの照明を担当する。36年(昭和11)東宝入社。舞台課長、文芸部長、帝劇支配人を歴任。50年(昭和25)より30年間日本大学芸術学部講師を務める。著書に『舞台照明五十年』『アドルフ・アピア』などがある。

大木 靖]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「遠山静雄」の解説

遠山静雄 とおやま-しずお

1895-1986 大正-昭和時代の舞台照明家。
明治28年2月15日生まれ。大正9年より,新劇,新歌舞伎,新舞踊の舞台照明を担当。昭和4年遠山照明研究所を創設。11年東宝に入社,舞台課長,文芸部長をへて帝劇支配人となる。戦後は日大芸術学部講師。昭和61年11月10日死去。91歳。広島県出身。東京高工(現東京工業大)卒。旧姓は久保田。著作に「舞台照明五十年」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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