那須野(読み)なすの

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本音楽の曲名。「奈須野」とも書く。謡曲殺生石』などで有名な玉藻の前伝説による。 (1) 山田流箏曲の曲名 流祖山田検校作曲の中許7曲の一つ。文化4 (1807) 年江戸市村座上演尾上松助三国妖婦伝』 (初演は寛政末年頃) に呼応して作られた。雲井調子・三下りで通される。6世尾上菊五郎らが舞踊化したこともある。 (2) 富本節の曲名 (1) の取捨増補。本名題『殺生石十三怪』。慶応3 (1867) 年名見崎八五郎 (5世徳治) 作曲。 (3) 一中節の曲名 (2) と同趣。1世宇治紫文作曲。 (4) 長唄の曲名 『三国妖狐物語』下の巻の別名。1世杵屋六四郎作曲。3世六四郎 (浄観) が伝え,吉住小三郎らにより,研精会で上演。

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世界大百科事典 第2版の解説

邦楽の曲名。奈須野とも書く。能《殺生石(せつしようせき)》などで有名な玉藻前(たまものまえ)伝説に拠る。1807年(文化4)江戸市村座上演の尾上松助の《三国妖狐伝》(初演は寛政末か)に呼応して,山田検校が作曲した山田流箏曲が最も有名。〈中七曲〉の一つ。これを増補したとされる富本節(本名題《殺生石十三怪》)や一中節もある。また初世杵屋(きねや)六四郎作曲の長唄《三国妖狐物語》下の巻の別称でもある。【平野 健次】

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精選版 日本国語大辞典の解説

※平家(13C前)一二「那須野の狩に下り給ひし間」
[二] 箏曲の曲名。山田流。文化四年(一八〇七)ごろ、山田検校が作曲。玉藻(たまも)の前伝説によったもの。

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