デジタル大辞泉 「郢曲抄」の意味・読み・例文・類語 えいきょくしょう〔エイキヨクセウ〕【郢曲抄】 平安後期の音楽書。1巻。著者未詳。治承年間(1177~1181)の成立というが未詳。神楽・催馬楽さいばらの秘伝や、今様・足柄・片下ろし・田歌などの歌い方・由来を記したもの。梁塵秘抄口伝集巻第11と同じもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「郢曲抄」の意味・読み・例文・類語 えいきょくしょう‥セウ【郢曲抄】 平安後期の音楽書。一巻。後白河法皇の手記とも目されるが認めがたい。承安~治承年間(一一七一‐八一)に成立かという。神楽、催馬楽、今様、足柄、片下(かたおろし)、田歌などの歌い方や由来について記す。「梁塵秘抄口伝集巻第一一」と称するものと同一。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「郢曲抄」の意味・わかりやすい解説 郢曲抄 (えいきょくしょう) 音楽書。1巻。《梁塵秘抄口伝集》巻十一ともいう。同巻十二,十三,十四とともに,異本口伝集とも呼ばれる。内容は《梁塵秘抄口伝集》巻十と重なる点があるが,後白河院の撰ではなく,別人の手になるものとみられている。成立は内容から治承(1177-81)のころかというが不明。神楽歌,催馬楽(さいばら),風俗(ふぞく),朗詠,今様など,平安時代のさまざまな歌謡についての歌い方や由来などを記す。→梁塵秘抄口伝集執筆者:外村 南都子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報