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金弘道 きんこうどうKim-Hong-do

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金弘道
きんこうどう
Kim-Hong-do

[生]英祖21(1745)/英祖36(1760)
[没]?
朝鮮,李朝後期の図画署の画員。字は士能,号は壇園,丹邱,西湖,輒醉翁。山水,人物,花鳥なども描いたが,特に風俗画に秀で,『風俗図帖』 (韓国国立中央博物館) ,『馬上聴鶯図』など多くの遺品がある。また伝金弘道筆の『闘犬図』は墨の濃淡を生かした写実的作品で,清代に伝えられた西洋画法をくみ取ることができる。

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百科事典マイペディアの解説

金弘道【きんこうどう】

朝鮮,李朝正祖帝(1776年―1800年)ころの画家。字は士能,号は檀園。人物画花鳥画にすぐれ,南宗画風の山水も描いた。代表作に《群仙図屏風》《簫仙図》などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんこうどう【金弘道 Kim Hong‐do】

1745‐?
朝鮮,李朝時代の画家。金海の人。字は士能,号は檀園,丹邱,西湖,高眠居士,輒酔翁など。李寧安堅鄭敾(ていぜん)などと並ぶ朝鮮の代表的画家の一人。正祖や姜世晃の知遇を受け,正祖の肖像を描いて御容画史となり,画員としては異例の出世である従六品の県監(県知事)を務めた。山水図は王命による《金剛四郡図》の制作が動機となって,ついには敾の延長線上に独自の真景山水を生み出した。この写景山水はすぐれた現実感覚によって,当時の風俗が軽妙に取り入れられており,朝鮮山水画の新たな精華といえる。

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世界大百科事典内の金弘道の言及

【李朝美術】より

…画壇もこのような風潮を反映して写実探求,現実生活への注目など新しい画観を生みだし,朝鮮民族固有の情調を画面に強く打ちだした作品がつくられるようになった。この期の主要な画家として,士大夫(したいふ)では沈師正(しんしせい),姜世晃(きようせいこう),金正喜,趙熙竜,南啓宇,金秀喆(きんしゆうてつ),田琦(でんき)などがおり,また画員(政府の作画機関である図画署(とがしよ)に所属する画家)では鄭敾(ていぜん),金斗樑(きんとりよう),崔北(さいほく),李寅文(りいんぶん),金弘道,金得臣,申潤福(しんじゆんぷく),李命基,許維,張承業などがいる。彼らの作品は前・中期に比してかなり豊富に伝存し,それらによって彼らが明清絵画の二大潮流である北宗画(ほくしゆうが)と南宗画はもちろんのこと,明末の万暦(1573‐1619)ころから隆盛しはじめた版画や揚州系画風なども積極的に取り入れて,さまざまに画風を発展させたことがわかる。…

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