円通寺(読み)えんつうじ

世界の観光地名がわかる事典「円通寺」の解説

えんつうじ【円通寺】

中国の雲南省の省都、昆明(こんめい)(クンミン)市内の円通街、昆明動物園に隣接する、同市で最も規模が大きく、最も古い仏教寺院創建は唐の時代で、この地では南昭国(649~902年)の時代。当時は「補陀羅寺」と称した。この寺院の庭園は、中国の伝統的な寺院様式ではなく、中華様式の池を配した庭園で、境内には清朝の初期に建てられた円通勝景坊、天王殿、八角亭、大雄寶殿、回廊などがある。大殿には清の光緒年間(1875~1909年)につくられた3座の仏像が安置されている。◇円通寺は、基本的に大乗仏教の寺院だが、大乗仏教(北伝仏教)、上座部仏教(小乗仏教)、蔵伝仏教(ラマ教)の仏教三大宗派の殿堂が建っているのは、この雲南という地域の地理的環境による。

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精選版 日本国語大辞典「円通寺」の解説

えんつう‐じ ヱンツウ‥【円通寺】

[1] 京都市左京区岩倉幡枝町にある臨済宗妙心寺派の寺。山号は大悲山。後水尾天皇の離宮を延宝六年(一六七八霊元天皇の勅により禅寺としたもの。開山翁。叡山を借景にした枯山水の庭園(国名勝)で知られる。他に同名の寺は、青森県、岡山県など方々にある。
[2] 〘名〙 (縁通ぜず、ということを、寺号にかけていうしゃれで、「遠通寺」「縁通寺」とも書く) 関係のないこと。かまわない。転じて、音声や意味などの通じにくいことにもいう。文化年間(一八〇四‐一八)に江戸赤坂にあった円通寺の釣り鐘のことで寺社奉行が失職したことがあったが、一般の人には縁のないことであったので、それをもじったものといわれる。〔諺苑(1797)〕

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デジタル大辞泉「円通寺」の解説

えんつう‐じ〔ヱンツウ‐〕【円通寺】

青森県むつ市新町にある曹洞宗の寺。山号は吉祥山。開創は大永2年(1522)、開山は宏智聚覚こうちじゅがく恐山として有名。大祭は7月20~24日。→恐山

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世界大百科事典 第2版「円通寺」の解説

えんつうじ【円通寺】

京都市左京区にある臨済宗妙心寺派の寺。山号は大悲山。後水尾上皇は修学院離宮を造営する以前に,洛北に幡枝(はたえだ)御茶屋と呼ばれた山荘を営んだ。当寺は,この山荘の御殿を,霊元天皇の乳母であった円光院文英尼が1678年(延宝6)禅寺に改めたものである。叡山借景で有名な枯山水の庭は,この山荘の庭を利用したもので,四十数個の石を組み,その石組に刈り込んだ低い丸ツツジを配し,庭全体をもとは白砂,現在はスギゴケで覆っている。

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