改訂新版 世界大百科事典 「鎌倉大仏」の意味・わかりやすい解説
鎌倉大仏 (かまくらだいぶつ)
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→高徳院
…その本尊の千手観音像と二十八部衆像の一群はまさに一時期を画するものである。このころ鎌倉の地では高徳院阿弥陀如来像(鎌倉大仏)がその巨体を銅鋳されていた。それは時の幕府を中心に庶民の力を集めたものであったろうし,様式的には運慶様を基に新しく直輸入された大陸様式を加えたもので,これもこの期の記念碑的造像である。…
…1691年(元禄4)に頭部が公慶上人によって鋳造されて,今日に至っている。ほかに,鎌倉高徳院の阿弥陀如来座像(鎌倉大仏)が名高く,《吾妻鏡》は1252年(建長4)の鋳造と伝え,像高は1150cmある。また,大和の飛鳥(あすか)寺の飛鳥大仏は,丈六の銅造釈迦如来座像で,破損ははなはだしく,後年に補修された部分が多いが,なお面相には遠く飛鳥仏の特色がみられ,606年(推古14)仏師鞍作止利(くらつくりのとり)が造って元興(がんごう)寺に安置したという仏像ではないかと考えられている。…
…東大寺大仏の創造時と思われる個所の分析結果は,銅93.5%,スズ1.45%,鉛0.57%,ヒ素2.91%となり,上代ではスズ,鉛が少ない。中世の鎌倉大仏は銅68.0%,スズ8.64%,鉛22.0%でスズと鉛が多く含まれている。(2)白銅 銅70~80%にスズ20~30%を混ぜた合金で,青銅より硬くなり,白色をしているところから白銅といわれる。…
※「鎌倉大仏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」