鐺・璫(読み)こじり

精選版 日本国語大辞典 「鐺・璫」の意味・読み・例文・類語

こ‐じり【鐺・璫】

〘名〙 (「木尻」の意)
① 屋根板などを支えるため、棟(むね)から軒にかけてわたす垂木(たるき)の端。また、それにつけた金属性の飾り。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
② 刀のさやの末端の名称。また、それを包む金物をいう。
※桂川地蔵記(1416頃)上「刀者金銀、柄鞘、〈略〉鞆口、鐺」
③ 鐙(あぶみ)の先端の突き出た部分。鐙の舌先。
物事の末。→鐺を取る③。
人形浄瑠璃で、人形の示す型の一つ。武士が刀を差した腰を固める意味で、気おった動作の一種

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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