整備新幹線の一つである北陸新幹線のうち、先行開業した高崎(群馬県)―長野間の暫定的な通称。東日本旅客鉄道(JR東日本)の運営、営業キロ(実キロ)数117.4キロ、1989年(平成1)8月着工。当初はミニ新幹線方式での建設が考えられていた時期もあったが、1990年12月にはフル規格の新幹線としての建設が決定し、1998年冬季オリンピックの長野県での開催に合わせて、1997年10月1日開業した。2015年(平成27)3月には北陸新幹線が金沢まで延伸し、東京―長野間についても北陸新幹線とよばれることとなった。
1997年に開業した高崎―長野間は、トンネル区間が全体の54%を占め(うち長さ5000メートル以上のトンネル6か所、最長は上田―長野間の五里ヶ峰トンネルの1万5180メートル)、また高崎―軽井沢間にはほかの新幹線にはない30‰(パーミル)の連続急勾配(こうばい)がある。同区間の開業に伴い、在来線の信越本線は、軽井沢―篠ノ井(しののい)間が第三セクターのしなの鉄道に移管され、66.7‰の急勾配区間であった横川―軽井沢間は廃止された。
[青木栄一・青木 亮 2015年8月19日]
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北陸新幹線のうち高崎~長野間の通称。JR東日本では〈長野行新幹線〉と表示している。フル規格の新幹線で,97年10月に開業した。列車は東北・上越新幹線の東京~高崎間に直通する。これに伴いJR在来線の信州本線横川~軽井沢間は廃止され,軽井沢~篠ノ井間は第三セクターのしなの鉄道となった。
執筆者:編集部
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