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北陸新幹線 ほくりくしんかんせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北陸新幹線
ほくりくしんかんせん

東京から高崎長野金沢を経由して大阪までを結ぶ予定の高速幹線鉄道。1970年に成立した全国新幹線鉄道整備法に基づき,1973年に整備新幹線として建設計画が決定した。その後財政の悪化などで計画自体が凍結されたが,1987年に凍結が解除され,高崎―長野間が 1989年から本格的な工事に着工,1998年の長野オリンピック冬季競技大会開催に合わせ,1997年10月開業した。2015年3月には長野―金沢間が延伸開業し,東京―金沢間が最速約 2時間半で結ばれるようになった。東京─大宮間は東北新幹線,大宮―高崎間は上越新幹線と共用されており,残る未開業区間のうち,2012年に金沢―敦賀間の着工が認可され,2022年の完成を予定している。営業主体は東京―長野―上越妙高間が東日本旅客鉄道,上越妙高―金沢間が西日本旅客鉄道で,鉄道建設・運輸施設整備支援機構がそれぞれの会社に貸与するかたちで運営されている。東京―金沢間の車両は,速達タイプが『かがやき』,各駅停車タイプが『はくたか』,富山―金沢間の車両は『つるぎ』,東京―長野間の車両は『あさま』の愛称で呼ばれている。

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知恵蔵の解説

北陸新幹線

東京と大阪を上信越や日本海側の都市を結んで運行する整備新幹線。1997年に東京駅から長野駅まで部分開業しており、2014年現在、同区間は便宜上長野新幹線と呼ばれている。15年春には、長野駅から金沢駅(石川県)間が開業する予定で、開業後の予想所要時間は東京駅-金沢駅間が約2時間30分、東京駅-富山駅間は約2時間10分となる見通し。運行区間は金沢駅の西にある白山総合車両基地(仮称)までの回送線を含み、同基地から福井駅を経て敦賀駅(福井県)まではその10年後に開業予定となっているが、敦賀以西のルートはまだ未決定である。
北陸新幹線の構想は、東海道新幹線開業から1年後の1965年ごろからあり、72年に基本計画が決定していた。しかし、東北新幹線や上越新幹線などの工事が先に始まり、国鉄が赤字を計上し、オイルショックによる建設費が高騰するなどして北陸新幹線の建設計画は凍結された。その後、2000年末までに東海道などと同じ軌間のフル規格で富山駅までの建設が決定、九州新幹線の開業を待って金沢駅までフル規格による整備を検討し、05年に認可された。
東京駅から高崎駅(群馬県)までは東北・上越新幹線と路線を共用する。以降の沿線各駅は安中榛名(群馬県)、軽井沢(長野県)、佐久平(長野県)、上田(長野県)、長野、飯山(長野県)、上越妙高(新潟県)、糸魚川(新潟県)、黒部宇奈月温泉(富山県)、富山、新高岡(富山県)、金沢となっている。JRの営業区間は上越妙高駅で東日本と西日本に分かれているが、乗務員の交代は長野駅で行い、西日本の乗務員が一部東日本の営業区間を担当することが決まっている。
最高時速は260キロメートルの予定で、導入される車両はJR東日本JR西日本が共同で開発した(E7系/W7系)。東北新幹線に次いでグランクラスを導入しており、全席コンセント付きなどの利便を図っている。「和の未来」をコンセプトに、先頭の形状はワンモーションラインという高速走行と環境性能に適したデザイン。塗装は上部を空色、車体色をアイボリーホワイト、車体中央の帯色を日本の伝統技術である銅器や象嵌を意識した銅色(カッパー)と空色としている。
列車名は、東京-金沢駅間で停車駅を限定して運行する速達タイプを「かがやき」、同区間で多くの駅に停車して運行する停車タイプを「はくたか」、富山-金沢駅間で運転するシャトルタイプを「つるぎ」とする。

(若林朋子  ライター / 2014年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

北陸新幹線

政府が1973年に計画を決めた整備新幹線。長野―金沢間が2015年に開業し、22年度末に金沢―敦賀(福井県)間が開業予定。敦賀―京都間は3ルートが検討され、政府与党は昨年末、福井県小浜市を通って京都に至る「小浜・京都」ルートに決めた。新大阪までの延伸は着工が31年度以降、工期は約15年間と見込まれる。

(2017-03-08 朝日新聞 朝刊 1経済)

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デジタル大辞泉の解説

ほくりく‐しんかんせん【北陸新幹線】

東京と金沢を結ぶ新幹線。平成9年(1997)に「長野新幹線」として東京・長野間が開業。平成27年(2015)金沢までの開業に伴い、名称を改めた。金沢以西は敦賀(つるが)まで平成35年(2023)年に延伸されるが、さらに新大阪までの延伸計画はルートや時期などが未定。東京・高崎間は東北および上越新幹線の線路を使用し、上越妙高まではJR東日本が、同駅から金沢まではJR西日本が営業する。運行列車は「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」。全長450.4キロ。→整備新幹線
[補説]北陸新幹線の駅東京上野‐大宮‐熊谷‐本庄早稲田(ほんじょうわせだ)‐高崎‐安中榛名(あんなかはるな)‐軽井沢‐佐久平(さくだいら)‐上田‐長野‐飯山‐上越妙高‐糸魚川(いといがわ)‐黒部宇奈月温泉‐富山‐新高岡‐金沢‐(小松)‐(加賀温泉)‐(芦原温泉)‐(福井)‐(南越/仮)‐(敦賀)‐(小浜)‐(京都)‐(松井山手)‐(新大阪) ※括弧内は未開業、「仮」は仮称。

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百科事典マイペディアの解説

北陸新幹線【ほくりくしんかんせん】

いわゆる整備新幹線(全国新幹線鉄道網)のうちの1路線。整備計画では,上越新幹線の高崎から分岐し,長野・富山・金沢・敦賀を経て大阪までの区間となっている。このうち高崎〜長野間117.4kmは,1998年に長野で開催された冬季オリンピックに間に合うよう先行して建設され,1997年10月に〈長野新幹線〉として開業している。
→関連項目IRいしかわ鉄道[株]あいの風とやま鉄道[株]えちごトキめき鉄道[株]しなの鉄道[株]西日本旅客鉄道[株]

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北陸新幹線
ほくりくしんかんせん

整備新幹線の一つで、高崎(群馬県)で上越新幹線より分岐し、長野、富山、金沢、福井、敦賀(つるが)など、長野県、北陸地方を経由して大阪に至る路線。このうち、高崎―長野間が1997年(平成9)10月1日に開業し、暫定的に長野新幹線と通称されていた。1998年に長野―上越間、2000年(平成12)に上越―富山間、2005年に富山―金沢までの建設が認可され、2015年3月14日、長野―金沢間が開業した。金沢―福井―敦賀間は2012年に着工が認可。なお、敦賀―京都間は2016年12月に福井県小浜(おばま)市付近を通過する「小浜・京都ルート」、京都―新大阪間は2017年3月に京都府京田辺(きょうたなべ)市付近を通過する「南回りルート」の採用が決定した。営業中の北陸新幹線(高崎―金沢)は、上越妙高駅(新潟県)を境に東京方面はJR東日本の、金沢方面はJR西日本の運営。営業キロ数は345.5キロメートル。列車は、速達型が「かがやき」、各駅停車型が「はくたか」、ほかに東京―長野間運転の「あさま」と富山―金沢間運転の「つるぎ」がある。東京―金沢間の最短所要時間は2時間28分である。[青木栄一・青木 亮]

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世界大百科事典内の北陸新幹線の言及

【スーパー特急】より

…高速鉄道網の整備を促進するため,暫定的に狭軌の新幹線鉄道規格新線を建設し,狭軌であっても従来より高速の時速160km以上の列車を運行できるようにする方式。1997年9月現在,北陸新幹線の糸魚川~魚津間と石動~金沢間,九州新幹線の八代~西鹿児島間がこれにより建設が行われている。なお,青函トンネルも新幹線を運行できる規格で建設されたが,88年から狭軌の線路だけを敷いて開業しており,ここでは91年から時速140kmでの運転が行われている。…

【整備新幹線】より

…ただし1990年からは,暫定的に標準軌新線(フル規格の新幹線)だけでなく,狭軌の新幹線鉄道規格新線(スーパー特急)または従来の狭軌線を標準軌に改めた新幹線鉄道直通線(ミニ新幹線)として建設する方式も併用されることになった。97年10月には北陸新幹線の高崎~長野間がフル規格で開業したが,この時点では東北新幹線の盛岡~八戸間がフル規格で,北陸新幹線の糸魚川~魚津間と石動~金沢間,九州新幹線の八代~西鹿児島間がスーパー特急として建設が行われている。なお,政府・与党の方針で新幹線が建設される区間の並行在来線は原則として廃止されることになっており,このため代替輸送などの問題が起こっている。…

※「北陸新幹線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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