間日(読み)マビ

デジタル大辞泉 「間日」の意味・読み・例文・類語

ま‐び【間日】

あいまの日。ひまの日。
おこり症状のない日。
「瘧かしらとは熱に―がある故信一も考えた」〈滝井無限抱擁
暦で、八専はっせんのうち癸丑みずのとうし丙辰ひのえたつ戊午つちのえうま壬戌みずのえいぬの4日の称。

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精選版 日本国語大辞典 「間日」の意味・読み・例文・類語

ま‐び【間日】

〘名〙
仕事・行事などのある日と次にそれのある日との間の、ひまのある日。特に何もない日。あいまの日。休日
※俳諧・毛吹草(1638)五「暑さにもま日のあれかし土用中〈康〉」
② (「八専の間日」の略) 壬子から癸亥に至る一二日間には、干と支との五行が一致する日が八日もあるので、この期間を八専と称するが、八専の期間中でも干と支との五行の重ならない癸丑・丙辰・戊午・壬戌の四日をいう。八専の期間は、天地の気が偏るとして万事に悪いとされるが、以上の四日間は平日としてこの禁忌から解放される。〔名語記(1275)〕
③ 瘧(おこり)発作の起こらない日。
小右記‐長和元年(1012)六月九日「今日間日頗得尋常

かん‐じつ【間日】

〘名〙
① (「間」は隔てるの意) 事を行なうのに、日にちを間におくこと。一日おき。隔日(かくじつ)
※詩学大成抄(1558‐70頃)一〇「此やまいは日はざみにをこるぞ。間(カン)日に復た作(をこる)とあり」
十輪院内府記‐文明一七年(1485)九月一五日「今日依土用間日、辻垣修造也。間日事、暦道雖之、又非其説。依急事之」 〔史記‐李斯伝〕

あい‐び あひ‥【間日】

〘名〙
前後に仕事などがあるその間の日。ひまのある日。まび。あいのひ。
※俳諧・広原海(1703)一八「蚊とんぼや垢離の間日の茶せん髪」

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