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阿部茂兵衛 あべもへえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

阿部茂兵衛
あべもへえ

[生]文政10 (1827). 郡山
[没]1885. 郡山
江戸時代末期~明治初期の生糸貿易商。名は貞行。家号は小野屋。1873年開成社を創設し,福島県安積郡(あさかぐん)の山野を切り開いて耕地としたり,猪苗代湖の疏水工事(→安積疏水)に参画するなど,公共事業に尽力した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

阿部茂兵衛 あべ-もへえ

1827-1885 明治時代の開拓者。
文政10年7月17日生まれ。陸奥(むつ)郡山(こおりやま)(福島県)の商家小野屋をつぐ。明治6年同志と開成社を結成,安積郡(あさかぐん)大槻原(おおつきはら)を開墾して桑野村をおこした。また安積疎水をひらき,猪苗代(いなわしろ)湖より水をひいた。明治18年6月23日死去。59歳。名は貞行。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

阿部茂兵衛
あべもへえ
(1827―1885)

陸奥(むつ)国郡山(こおりやま)の豪商で安積(あさか)開拓功労者。文政(ぶんせい)10年7月12日、二本松藩郡山上町(福島県郡山市中町)の豪商小野屋阿部貞命の三男に生まれ、幼名虎吉(とらきち)、通称茂兵衛、名は貞行といった。長じて7代目を継ぎ、呉服商、質屋、両替商などを手広く営み、開国後は生糸輸出で巨利を博した。戊辰(ぼしん)戦争の戦禍にあうが、1869年(明治2)同志と生産会社を設立、生糸の買占めなどを行い、1872年物産方に切り替え、同家の一角に事務所を置いた。1873年福島県典事中条政恒(まさつね)の勧めで開成社を興して社長となり、大槻原(おおつきはら)を中心とする開墾事業を行い、やがて政府による安積開拓と安積疎水(そすい)導入の原動力となった。また福島県庁の郡山移転運動にも情熱を注ぎ、諸役所、学校建設などに多額の寄付をなし、郡山発展の基礎を築いた。明治18年6月23日没。[誉田 宏]
『田中正能著『福島人物の歴史 9 阿部茂兵衛』(1978・歴史春秋社)』

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