随神・惟神(読み)かんながら

精選版 日本国語大辞典「随神・惟神」の解説

かん‐ながら【随神・惟神】

[1] 〘副〙 (古くは「かむながら」と表記。「な」は「の」、「から」はその物に備わっている本性の意。元来は名詞連語であるが、一部に名詞としての性質を残しながら、副詞としての意味、機能で用いられるようになった)
① ある行動などが、神としてのものであるさまを表わす語。神の本性のままに。神でおありになるままに。かみながら。
※万葉(8C後)一・三九「山川も依りて仕ふる神長柄(かむながら)たぎつ河内に船出するかも」
② ある状態などが、神の意志のままに存在するさまを表わす語。神の御心のままに。神慮のままで。かみながら。
※万葉(8C後)一三・三二五三「葦原(あしはら)の 瑞穂(みづほ)の国は 神在随(かむながら) 言挙げせぬ国」
[2] 〘名〙 神道(しんとう)。また、神道の信者。
※処女懐胎(1947)〈石川淳〉三「あの方、戦争のあひだは、ひや水をあびてカンナガラのはうだったわね」

かみ‐ながら【随神・惟神】

〘副〙 =かんながら(随神)(一)
書紀(720)大化三年四月(北野本訓)「惟神(カミナカラモ)〈惟神は神の道に随に、亦自づからに神の道有るを謂ふ〉(あ)が子(みこ)(し)らさむと故寄(よ)させき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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