静振(読み)セイシン(英語表記)seiche

デジタル大辞泉 「静振」の意味・読み・例文・類語

せい‐しん【静振】

気圧や風などの変化により湖沼湾内でみられる水の振動セイシュ。→副振動

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精選版 日本国語大辞典 「静振」の意味・読み・例文・類語

せい‐しん【静振】

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] seiche訳語 ) 地震風向・気圧の急変などによって湖沼や海湾に生ずる定常波

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「静振」の意味・わかりやすい解説

静振
せいしん
seiche

定在波による湖水の周期的な振動現象。セイシともいう。湖以外でも,湾,陸棚,島の周辺などの海水固有運動が静振と呼ばれることもある。水面に普通見られる進行波とは異なり,深層までの水が運動するが,波形は進行しない。1730年スイスのレマン湖で発見された。静振の観測には水位計を用いる。静振を起こす原因として,(1) 湖面上における気圧の急激な変化,(2) 湖面上の風の急な変化,(3) 出水による水面の急な傾斜,(4) 地震または山崩れによる動揺,(5) 局部的な急激な降水などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「静振」の意味・わかりやすい解説

静振
せいしん

セイシュ

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海の事典 「静振」の解説

静振

「セイシュ」のページをご覧ください。

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の静振の言及

【地震】より

…大地震のとき,地震波に含まれる長周期の成分に共振して,湖などの水がゆっくりと振動することがある。これが地震によるセイシュseiche(静振)で,巨大地震の際には地震動を感じない遠隔地の湖でセイシュが目撃されることがある。海底の斜面が地震動によって地すべりを起こし,土砂が混濁流として非常な遠方まで運ばれることもある。…

※「静振」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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