コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

韋提希夫人 いだいけぶにんVaidehī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

韋提希夫人
いだいけぶにん
Vaidehī

古代インドのマガダ国王ビンビサーラの王。自分の息子アジャータシャトル (阿闍世) が父王を幽閉したとき,ひそかに王に食物を運び,それが発覚して自身も幽閉された。釈尊は彼女のために『観無量寿経』を説いたといわれる。原義は「ビデーハ国の女」。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

いだいけぶにん【韋提希夫人 Vaidehī】

釈迦と同時代の中インド,マガダ(摩掲陀)国ビンビサーラ王の妃。夫人は妃の意。生没年不詳。王子アジャータシャトルが王を幽閉し,餓死させようとしたとき,ひそかに肌に粉をぬり,装身具に飲みものを満たしてを訪れ,王を養ったが,発覚し,自らも幽閉された。牢内からの彼女の祈りにこたえて釈迦が現れ,この世に絶望して阿弥陀仏浄土を願う妃に阿弥陀仏やその浄土を観想する方法を教える。このときの教えが《観無量寿経》であるとされる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

韋提希夫人
いだいけぶにん

生没年不詳。仏陀(ぶっだ)時代の中インドのマガダ国王ビンビサーラの妃(きさき)。サンスクリット語の原名はバイデーヒーVaidehで、ビデーハ人の女(王女)という意味であるが、コーサラ国の王女ともいい、出自不明。アジャータシャトル(阿闍世(あじゃせ)王)の生母で、事跡はなんら伝えられていないが、『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』では、アジャータシャトルが父王を殺害するため牢獄(ろうごく)に幽閉したとき、夫人はひそかに食を獄中に給し、自らもまた幽閉されるに至ったという「王舎城(おうしゃじょう)の悲劇」を伝える。そのとき夫人は仏陀(釈迦(しゃか))を念じ、説法を請い、ここに浄土への教えが、仏陀により初めて開演されたという。[瓜生津隆真]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

韋提希夫人の関連キーワード総持寺祖院中将姫韋提希

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android