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韓天寿 かん

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

韓天寿 かん-てんじゅ

1727-1795 江戸時代中期の書家,篆刻(てんこく)家。
享保(きょうほう)12年生まれ。松下烏石(うせき)に文徴明の書風をまなび,沢田東江のすすめで王羲之(ぎし),王献之を研究して一家をなした。また古篆の研究と著述もした。寛政7年3月23日死去。69歳。京都出身。姓は中川。名は天寿(たかかず)。字(あざな)は大年。通称は長四郎。別号に酔晋斎。著作に「古帖集覧」「古篆彙」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

韓天寿
かんてんじゅ

[生]享保12(1727).京都
[没]寛政7(1795).2.23. 伊勢,松坂
江戸時代中期~後期の書家,画家。本姓は青木,名は天寿 (たかかず) ,字は大年,号は酔晋斎。松坂の豪商中川家の養子となり通称中川長四郎。青木夙夜 (しゅくや) といとこで,ともに馬韓の余璋王の子孫といい,夙夜は余を,天寿は韓を別姓とした。文徴明,王羲之,王献之に私淑し,中国書道の紹介や啓蒙,また碑学,帖学の研究や復刻に尽した。詩,山水画,篆刻もよくした。池大雅,高芙蓉と親友。主要作品『親集帖』 (1776) ,『伊孚九 (いふきゅう) 池大雅山水画譜』 (67~69) ,『雨後積翠図』 (91) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

韓天寿
かんてんじゅ
(1727―1795)

江戸中期の書家、画家、篆刻(てんこく)家。通称は中川長四郎、伊勢(いせ)(三重県)松阪の人。名を天寿(てんじゅ)(「たかかず」とも)といい、自ら韓国余璋王の子孫と称して韓氏を名のった。江戸に出て、まず松下烏石(うせき)に文徴明(ぶんちょうめい)の書法を、ついで沢田東江(とうこう)の指導を受けて、王羲之(おうぎし)・王献之(おうけんし)父子の書法研究に没頭、しだいにその名を広めていった。晋(しん)代の羲之に心酔したことから、酔晋斎(すいしんさい)と号した。池大雅(いけのたいが)、高芙蓉(こうふよう)と交遊、ともに富士山、立山、白山に登り、三岳道者とも号する。一方、南画(とくに水墨画)、篆刻にも秀で、広く風雅の道に通じた。とりわけ、双鈎(そうこう)(模写)に巧みで、自ら収集した数多くの古法帖(ほうじょう)の模刻にいそしんだ。その法帖は『酔晋斎法帖』とよばれる。墓所は三重県松阪市の清光寺にある。[神崎充晴]

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