音頭を取る(読み)おんどをとる

精選版 日本国語大辞典 「音頭を取る」の意味・読み・例文・類語

おんど【音頭】 を 取(と)

合唱調子を整えるために歌いはじめる。
謡曲百万(1423頃)「あら悪(わる)念仏拍子や候、わら音頭を取り候ふべし」
② ひょうしをとる。
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉七「棒にて手輿を叩きながら、音頭を取りて」
③ 他の人の先に立って物事をする。首唱者となる。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「そうしたら親分も音頭(オンド)を取て呉ようから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「音頭を取る」の意味・読み・例文・類語

音頭おんど・る

大勢で歌うとき、調子を示すために先に歌う。
人の先に立って手はずを整え、実現するように皆をまとめてゆく。「乾杯の―・る」「歓迎会の―・る」
[類語]指揮采配監督差配仕切る取り仕切る舵を取る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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