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百万 ヒャクマン

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デジタル大辞泉の解説

ひゃく‐まん【百万】

万の100倍の数。また、きわめて大きな数。「百万の味方を得た思い」
百万遍(べん)」の略。

ひゃくまん【百万】[謡曲]

謡曲。四番目物観阿弥原作の「嵯峨物狂(さがものぐるい)」を世阿弥が改作。嵯峨野清涼寺の大念仏で、わが子恋しと舞う女曲舞(くせまい)の百万が、観客の中にいた子と再会する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひゃくまん【百万】

能の曲名。四番目物。狂女物。世阿弥作。観阿弥の演じた《嵯峨物狂》が原拠。シテは百万(狂女)。ある男(僧の場合も,ワキ)が拾った少年(子方)を連れて京都の嵯峨に赴く。嵯峨は大念仏の最中で,寺の門前の男(アイ)が念仏を唱えていると,女(シテ)が現れて人々の念仏の拍子を下手だといい,自分で音頭を取る(〈車ノ段〉)。この女は,ひとり子を失ったことで心が乱れ,古烏帽子(ふるえぼし)をかぶり笹を手にして狂い歩いているのだった(〈笹ノ段〉)。

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大辞林 第三版の解説

ひゃくまん【百万】

一万の100倍。
きわめて大きな数。 「 -の味方を得た思い」

ひゃくまん【百万】

能の一。四番目物。現行曲は世阿弥の改作。奈良の女曲舞師くせまいし百万が、我が子の行方知れずに錯乱し、嵯峨さがの釈迦堂の大念仏に紛れ入り、僧に伴われた我が子にめぐり会う。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

百万
ひゃくまん

能の曲目。四番目物。五流現行曲。狂女物。観阿弥(かんあみ)作と考えられる『嵯峨物狂(さがものぐるい)』を世阿弥(ぜあみ)が改作したもの。実在した百万という曲舞(くせまい)の名手の芸能尽くしに、母子再会のストーリーを重ね合わせた、春の物狂い能。大和(やまと)の男(ワキ)が、西大(さいだい)寺のあたりで拾った少年(子方)を連れて、嵯峨の清凉(せいりょう)寺釈迦(しゃか)堂の大念仏会(え)に出かける。所の者(間(あい)狂言)がおもしろいものを見せようと大念仏を唱えると、百万(シテ)は、リズムのとり方が悪いといいつつ現れ、笹(ささ)を手に音頭をとる。彼女は夫と死別し、ひとり子とは生き別れになったために狂女となっている。百万は、乱れ心ながら子供を恋いつつ身の上を語り、インド、中国、日本と三国伝来の釈迦像の由来を舞い、わが子との再会を祈る。そしてめでたく親子の名のりで終わる。観阿弥は、百万の末流である女曲舞師の乙鶴(おとづる)に学び、その曲舞のリズムを能へ導入した。従来のメロディ本位であった能の音楽に革命をもたらしたことと、謡い、語り、舞うことのできるクセが能の構成の中心に据えられたことの原点として、『百万』は注目される曲目である。[増田正造]

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