

の字形からみると、彡は顔に密着しており、全体を象形とみてもよい字である。〔説文〕九上に「面の毛なり」とし、会意とする。鬚(しゅ)の初文。〔礼記、喪大記〕に「小臣(葬儀役)手を爪きり、須(ひげ)を剪(き)る」とあって、面の毛を剃ることをいう。須を他の意に用いるものは、すべて音の仮借による通用である。
・胥と通じ、まつ、まちうける、ゆるくする、とどまる、やすむ。
(し)(口上の須)・
(ぜん)(頰の須)・
(須髪半白)など四字、また〔玉
〕に
(待つ)と訓する字を属する。
・
はのち鬚・
に作る字である。
・
・
など四字を収める。
は黍稷(しよしよく)を盛る器の名であるが、金文は盤で須髪を洗う形に作る。
は楚では姉をいい、〔楚辞、離騒〕に「女
(じよしゆ)」という名がみえる。屈原の姉の名と解されているが、
中の表現によって考えると、女巫の長をいう語であろう。
sioは待つ意の字。胥siaにも「須(ま)つ」という訓がある。須臾(しばらく)・斯須(ししゆ)(しばらく)は、連語としての用義である。株tjioに仮借して用いる。
▶・須待▶・須知▶・須髪▶・須眉▶・須弥▶・須臾▶・須要▶・須揺▶・須留▶・須慮▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...