デジタル大辞泉 「須」の意味・読み・例文・類語 す【須】[漢字項目] [常用漢字] [音]ス(呉) シュ(漢) [訓]すべからく〈シュ〉1 必要とする。「須要」2 わずかの間。しばらく。「須臾しゅゆ」3 梵語の音訳字。「須弥山しゅみせん」〈ス〉必要とする。「必須」[名のり]まつ・もち・もとむ しゅ【須】[漢字項目] ⇒す 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「須」の読み・字形・画数・意味 須常用漢字 12画 [字音] シュ[字訓] ひげ・もちいる・まつ・すべからく[説文解字] [金文] [字形] 会意頁(けつ)+彡(さん)。頁は儀礼を行うときの人の形。彡はひげ。金文のの字形からみると、彡は顔に密着しており、全体を象形とみてもよい字である。〔説文〕九上に「面の毛なり」とし、会意とする。鬚(しゅ)の初文。〔礼記、喪大記〕に「小臣(葬儀役)手を爪きり、須(ひげ)を剪(き)る」とあって、面の毛を剃ることをいう。須を他の意に用いるものは、すべて音の仮借による通用である。[訓義]1. ひげ、かおのひげ、あごのひげ。2. けものや魚のひげ、くじらのひげ。3. 需・・胥と通じ、まつ、まちうける、ゆるくする、とどまる、やすむ。4. 需と通じ、もとめる、ねがう、のぞむ、もちいる。5. 須臾(しゅゆ)・斯須(ししゅ)のように用い、しばらく、すぐに、やがて。6. すべからく~べし。需の義の、強い用法であろう。7. 株と通じ、かぶ。[古辞書の訓]〔名義抄〕須 カナラズ・ツカウマツル・ツカハス・マス・タモツ・ツカフ・ベシ・モチヒル・モト・モテス・モトム・スベカラク(~)スベシ・オコス[部首]〔説文〕に(し)(口上の須)・(ぜん)(頰の須)・(須髪半白)など四字、また〔玉〕に(待つ)と訓する字を属する。・はのち鬚・に作る字である。[声系]〔説文〕に須声として・・など四字を収める。は黍稷(しよしよく)を盛る器の名であるが、金文は盤で須髪を洗う形に作る。は楚では姉をいい、〔楚辞、離騒〕に「女(じよしゆ)」という名がみえる。屈原の姉の名と解されているが、中の表現によって考えると、女巫の長をいう語であろう。[語系]須・需sioは同声。需に用いる、待つの意がある。sioは待つ意の字。胥siaにも「須(ま)つ」という訓がある。須臾(しばらく)・斯須(ししゆ)(しばらく)は、連語としての用義である。株tjioに仮借して用いる。[熟語]須暇▶・須頃▶・須索▶・須至▶・須時▶・須捷▶・須▶・須待▶・須知▶・須髪▶・須眉▶・須弥▶・須臾▶・須要▶・須揺▶・須留▶・須慮▶[下接語]急須・敬須・斯須・資須・濡須・少須・必須・要須 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報