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顎口虫症 がくこうちゅうしょうgnathostomiasis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

顎口虫症
がくこうちゅうしょう
gnathostomiasis

イヌ,ネコなどに寄生する顎口虫虫卵水中で孵化し,ライギョドジョウなどの淡水魚類に食べられ,ヒトがそれを生食することによって感染する。幼虫皮下に寄生して発病し,皮膚腫脹が現れる。内臓に侵入すると重篤な症状を呈する。治療には虫体摘出が試みられる。

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栄養・生化学辞典の解説

顎口虫症

 各種の動物,特に,淡水魚類の生食により,その筋肉内に潜む,顎口虫類[Gnathostoma spinigerum]の被嚢幼虫を取り込むことにより感染する幼線虫移行症の一つ.

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家庭医学館の解説

がくこうちゅうしょう【顎口虫症 Gnathostomiosis】

[どんな病気か]
 顎口虫といわれる寄生虫の幼虫によるもので、ライギョやドジョウなどの川魚を生(なま)で食べることで感染します。
 顎口虫は体内に入っても成虫とはならず、幼虫が皮膚や皮下組織に入ってあちこちに移動します。そのため、皮膚爬行症(ひふはこうしょう)(症状参照)をおこします。
[症状]
 虫の動きにそって皮膚の腫(は)れが線状にみられます。これが皮膚爬行症です。腫れた部分は赤くなり、熱感とかゆみを感じ、好酸球(こうさんきゅう)という白血球(はっけっきゅう)の一種が浸潤(しんじゅん)(しみ出す)してきます。
 ときには幼虫が脳や眼球(がんきゅう)に迷入して、脳炎や失明(しつめい)などの重い症状をおこすことがあります。
[検査と診断]
 腫れた部分から幼虫が摘出(てきしゅつ)できれば診断がつきますが、虫の動きが速く、つかまえることがむずかしいため、実際には血清反応(けっせいはんのう)を調べて診断します。
[治療]
 外科的に虫体を摘出できればよいのですが、虫の動きが速く、実際にはむずかしいため、メベンダゾール、チアベンダゾール、ジエチルカルバマジンなどの薬のほか、抗アレルギー薬や消炎剤が使われます。
[予防]
 ライギョなどの川魚はよく火をとおしてから食べることです。また、ドジョウの「おどりぐい」はやめることです。

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