風台風(読み)かぜたいふう(英語表記)typhoon with severe wind

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

風台風
かぜたいふう
typhoon with severe wind

雨による被害は比較的小さく,風による被害が大きい台風俗称雨台風同様,厳密な定義はなく,あくまで便宜的な区別。1954年9月24日から 27日にかけ,日本海に入って発達を続け広い範囲で暴風となり,九州から北海道にまで被害が及んだ台風15号は典型的な風台風である。特に函館港から出港した青函連絡船洞爺丸』が暴風と高波で遭難し,1100人以上が死亡した洞爺丸事故は大惨事となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

風台風
かぜたいふう

気圧配置などの影響で、大雨による被害よりも甚大な風害を及ぼす台風。一般に夏の台風のときに多くみられるが、雨台風と明瞭(めいりょう)に区分けをする定義はなく、便宜的に使われている用語である。1954年(昭和29)の洞爺丸(とうやまる)台風、1991年(平成3)の台風第19号(青森県のリンゴ被害が甚大であったことから「リンゴ台風」とよばれることもある)は、代表的な風台風であった。[饒村 曜]

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精選版 日本国語大辞典の解説

かぜ‐たいふう【風台風】

〘名〙 雨よりも風による影響のほうが強い台風をいう。だいたい日本の真夏に来る台風に多く、雨量が少ない。

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世界大百科事典内の風台風の言及

【台風】より

…雨による災害のなかでは河川のはんらんによる洪水のほかに,山崩れ,崖崩れなど,一般に風よりもはるかに大きな災害をひき起こす。どちらかといえば,夏には強い風を伴う台風(風台風),秋には多くの雨をもたらす台風(雨台風)が多い。雨には,台風それ自身のもつ特徴からくる雨のほかに,前線があるような場合に,台風が運ぶ南からの暖かい湿った空気が前線の活動を活発にして大雨を降らせるものがある。…

※「風台風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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