コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

食品安全委員会 しょくひんあんぜんいいんかい Food Safety Commission

5件 の用語解説(食品安全委員会の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

食品安全委員会
しょくひんあんぜんいいんかい
Food Safety Commission

日本国内に流通する食品の安全性を確保するため,安全性が懸念される食品について科学的見地に基づき客観的かつ中立公正な立場からリスク評価を行なう機関。狂牛病遺伝子組み換え食品など食品の安全にかかわる問題が深刻化し,食に関する消費者の関心や懸念が高まったことから,2003年5月に施行された食品安全基本法に基づき,同年7月内閣府のもとに食品安全委員会が設置された。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵2015の解説

食品安全委員会

食品安全基本法の制定により2003年7月に内閣府に設置された行政機関。科学的知見に基づいて食品のリスク評価を行う。食品の安全確保は現在、どのような食品にもリスクがあるとの前提で科学的評価に基づいて対策を取るリスクアナリシス(リスク分析)という考え方に従って、リスクの評価、管理、コミュニケーションを適切に図っていく方向で進められている。食品安全委員会は、そのリスク評価を担う。
食品安全委員会は7人の委員で構成され、12の専門調査会を持つ。このうち企画等専門調査会以外の11の専門調査会は、添加物、農薬、動物用医薬品、器具・容器包装、化学物質汚染物質微生物ウイルスプリオン、かび毒・自然毒等、遺伝子組み換え食品等、新開発食品、肥料・飼料等の危害要因ごとに設置され、延べ約200人の専門家がこれらの危害要因が健康に及ぼす影響についてリスク評価をしている。専門調査会で対応が難しい問題については、ワーキンググループが設置される。11年3月の東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故後には、放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループが設けられ、審議を行っている。これらのリスク評価は、厚生労働省農林水産省消費者庁などのリスク管理機関から要請を受けて行う他、委員会自身が必要があると判断して行う場合もある。
食品安全委員会が設置された背景には、食生活を取り巻く環境が近年、大きく変化してきたことがある。食品が国境を越えて広域に流通するようになり、新たな技術や危害要因が登場するようになった。そうした中でBSE(牛海綿状脳症)の発生、輸入食品の残留農薬問題原産地の偽装表示など、食品を巡る事故・事件が相次ぎ、独立したリスク評価機関の設置が求められるようになった。

(原田英美  ライター / 2011年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

しょくひんあんぜん‐いいんかい〔‐ヰヰンクワイ〕【食品安全委員会】

食品の摂取や、添加物、農薬、動物用医療品、化学物質・汚染物質、肥料・飼料などによる健康への影響を科学的知見に基づき中立公正に評価する機関。7人の委員から構成され、その下に専門調査会を設置する。審議は原則公開。食品安全基本法に基づき平成15年(2003)7月に設置。内閣府に所属。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

しょくひんあんぜんいいんかい【食品安全委員会】

2003年(平成15)食品安全基本法に基づき内閣府に設置された委員会。食品の安全性や農薬・肥料・飼料の安全基準などに関し、科学的知見に基づき中立公正の立場でリスク評価を行う。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

食品安全委員会
しょくひんあんぜんいいんかい

BSE(牛海綿状脳症)問題や遺伝子組換え食品の出現でゆらぐ食品の安全を守るために、新設された内閣府の機関。食品安全基本法の施行により、2003年(平成15)7月1日に設置された。7人の委員と、評価チームを構成する専門委員会、事務局などからなる。客観的かつ公平な「リスク評価(食品健康影響評価)」を行う必要があるため、食品や農林水産物の「リスク管理」をする厚生労働省や農林水産省からは独立した組織とされている。
 委員会は、食品に含まれる有害な微生物、化学物質や遺伝子組換え食品などが人の健康に与える影響について科学的な視点で調査し「リスク評価」を行っている。その結果に基づき、関係大臣に対処を勧告(かんこく)したり、施策(しさく)の実施状況を監視する。緊急時には行政機関の長に意見を述べたり、調査要請をする権限をもっていて、これにより政府一体となった対応を推進するとともに、国民への情報提供を行うことになっている。
 食品安全行政においては、消費者や事業者、関連省庁と相互に情報や意見を幅広く交換する「リスクコミュニケーション」が非常に重要である。このため、消費者と委員会を結ぶ窓口として「食の安全ダイヤル」の設置などを行っている。しかし、2000年(平成12)の夏以来、雪印乳業や日本ハムなどたて続けに起こった食品関連の不祥事の際に、消費者よりも企業などの生産者側を保護しがちな行政の姿勢が問題とされたことや、委員に消費者代表が含まれなかったことなどもあって、消費者の声をどのように取り入れていくのかということが課題となっている。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

食品安全委員会の関連キーワード市会ロエスレルドイツ基本法食品安全基本法県会市制町村制道会農事実行組合クレーン等安全規則

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

食品安全委員会の関連情報