食貨(読み)ショッカ

デジタル大辞泉 「食貨」の意味・読み・例文・類語

しょっ‐か〔シヨククワ〕【食貨】

飲食物貨幣食物財貨
経済

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精選版 日本国語大辞典 「食貨」の意味・読み・例文・類語

しょっ‐かショククヮ【食貨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「書経洪範」の「三、八政、一曰食、二曰貨」による ) 飲食物と貨幣。食物と財貨。転じて、経済のこと。
    1. [初出の実例]「富商大賈封侯にひとしく、食貨(クヮ)の権を恣にせしかば」(出典駿台雑話(1732)二)
    2. [その他の文献]〔漢書‐叙伝〕

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普及版 字通 「食貨」の読み・字形・画数・意味

【食貨】しよくか(くわ)

食物と財貨。いまの経済にあたる。〔漢書食貨志上〕洪範、一に曰く、二に曰くとは農殖嘉らふべきの物を謂ひ、とは布帛の衣(き)るべく、び金刀龜貝、財布ち、無を利する以(ゆゑん)のを謂ふなり。

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改訂新版 世界大百科事典 「食貨」の意味・わかりやすい解説

食貨 (しょっか)
Shí huò

中国の雑誌名。主編は陶希聖正史の経済史料集ともいうべき〈食貨志〉から命名。意味はエコノミーに相当する。社会経済史専門の研究誌として1934年12月1日創刊,半月刊行で,日中戦争が始まる1937年7月1日の第6巻第1期まで続く。その間約150人が345編の論考寄せ,鞠清遠,楊聯陞,全漢昇らの論文が多い。戦後1971年,台湾で月刊として復刊され,現在に及んでいる。なお戦前の《食貨》は日本でも覆印されている。
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