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魚梁瀬 ヤナセ

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デジタル大辞泉の解説

やなせ【魚梁瀬】

高知県東部、安芸(あき)郡馬路(うまじ)村北東部の地区名。奈半利(なはり)川上流に位置し、秋田杉吉野杉とならんで「魚梁瀬杉」の名で美林地域として知られる。中でも、千本山(標高1084メートル)中腹には樹齢300年近い、平均樹高40メートルの巨木が繁茂している。魚梁瀬国有林となっており、学術参考保護林に指定されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

やなせ【魚梁瀬】

高知県安芸郡馬路村の北部にある集落。奈半利(なはり)川上流域は年間4000mm近い降水量と温暖な気候に恵まれ,古くから〈魚梁瀬杉〉と呼ばれる形質優良な杉の自生地として知られ,江戸時代には土佐藩は御留山として保護・統制を加えた。とくに集落北方約10kmにある千本山(1084m)は土佐十宝山の随一と称された。樹齢200年以上,樹高平均40mに達する天然杉が生育し,仰ぎ見たきこりがあまりの高さに鉢巻を落としたという〈鉢巻落し〉や夫婦杉などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魚梁瀬
やなせ

高知県東部、安芸(あき)郡馬路(うまじ)村の北部の地区。奈半利(なはり)川上流に位置し、一帯は温暖な気候と年間4000ミリメートルを超える降水量により良質のスギが自生し、魚梁瀬杉として知られ、土佐藩政期には御留山(おとめやま)として保護された。なかでも千本(せんぼん)山中腹には樹齢200年以上、平均樹高40メートルの杉の美林が形成され、学術保護林に指定されている。かつては木材を河口の奈半利、田野へ森林軌道で搬出したが、現在はトラック輸送にかわった。1965年(昭和40)下流側に魚梁瀬ダムが建設され、集落は湖底に水没し丸山台に新しい町が建設された。地名は、平家の落人(おちゅうど)がしかけた簗(やな)が流され、その存在を知られたという伝説によるという。[正木久仁]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の魚梁瀬の言及

【馬路[村]】より

…西は安芸市,北は徳島県に接する。安田川上流域の馬路地区と奈半利川上流域の魚梁瀬(やなせ)地区よりなる。標高1000m以上の山々が重なりあう山岳地帯で,温暖多雨の気候によって,森林資源に富み,古くから杉の産地として知られ,特に魚梁瀬の千本山保護林は日本三大美林の一つに数えられる。…

※「魚梁瀬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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