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高橋幸八郎 たかはしこうはちろう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高橋幸八郎
たかはしこうはちろう

[生]1912.6.1. 鯖江
[没]1982.7.2. 東京
西洋経済史学者。本名は八郎右衛門。 1935年東京帝国大学西洋史学科卒業。 41年京城大学助教授,農林事務官を経て,52年東京大学教授。 60年同大学社会科学研究所所長を兼任。退官後,73年早稲田大学教授,創価大学教授を歴任した。 1950年代には封建制から資本制への移行をめぐってのいわゆる「移行論争」を M.H.ドッブ,P.M.スウィージーらと戦わせたことで知られる。主著『近代社会成立史論』 (1947) ,『市民革命の構造』 (50) ,『歴史と経済』 (51) のほか,編著に『産業革命の研究』 (63) ,『近代化の比較史的研究』 (72) などがある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

高橋幸八郎 たかはし-こうはちろう

1912-1982 昭和時代の経済史学者。
明治45年6月1日生まれ。昭和27年東大経済学部教授となり,ついで同大社会科学研究所長,早大教授などを歴任。フランス革命の経済史的研究で知られた。昭和57年7月2日死去。70歳。福井県出身。東京帝大卒。著作に「近代社会成立史論」「市民革命の構造」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高橋幸八郎
たかはしこうはちろう
(1912―1982)

経済史学者。福井県鯖江(さばえ)市に生まれる。1935年(昭和10)東京帝国大学文学部西洋史学科を卒業、京城帝国大学法文学部助教授を経たあと、東京大学社会科学研究所、早稲田(わせだ)大学、創価大学の教授を歴任。著書『近代社会成立史論』(1947・日本評論社)、『市民革命の構造』(1950・御茶の水書房)で、日本におけるフランス近代経済史の研究史に一つの画期をもたらした。いわゆる大塚史学の方法に依拠し、フランス革命によって創出された独立自営農民がフランス資本主義発達の基柢(きてい)にあることを明確にするとともに、M・ドッブとP・M・スウィージーの「封建制から資本主義への移行」論争に参加し、小商品生産者の歴史的意義を強調した。フランス語の論文もあり、『Du fodalisme au capitalisme : problmes de la transition』(1982, Socit des Etudes Robespierristes, Paris)にまとめられている。フランス政府よりパルム・アカデミック勲章(オフィシェ)を授与されたほか、国際歴史学委員会本部事務局理事を三期務め、国際交流に尽力した。[遠藤輝明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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