(読み)ウツボ

  • ×鱓
  • ごまめ
  • 鱓 (ウツボ)

デジタル大辞泉の解説

ウツボ科の海水魚。全長約90センチ。体色は黄褐色の地に暗褐色の不規則な横じまがある。本州中部以南の岩礁にすむ。食用。皮はなめし革とする。きだこ。
ウナギ目ウツボ科の海水魚の総称。体はウナギ形で側扁し、腹びれ胸びれがなく、うろこもない。岩礁海底にすみ、夜行性。一般に貪食(どんしょく)で、タコ天敵といわれる。日本近海に約50種が知られ、沖縄諸島以南に多い。
カタクチイワシの幼魚を干したもの。また、それをいって、砂糖・醤油・みりんを煮詰めた汁の中に入れてからませたもの。正月料理に使う。たづくり。ことのばら。 新年》「噛(か)み噛むや歯切れこまかに―の香/東洋城

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 ウツボ科の海魚。形はウナギに似るが、体は側扁し、胸びれと腹びれがない。全長八〇センチメートルくらいになる。黄褐色の地に黒褐色の横じまがある。口は大きく歯が鋭い。琉球列島を除く南日本の沿岸の岩礁にすむ。タコなどの動物を捕食。皮膚はなめし皮になる。一部の地方で食用にする。きだこ。なまだ。かたうなぎ。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
〘名〙 片口鰯(かたくちいわし)を真水で洗って干したもの。まめ(健全)の意の連想から、祝儀、正月の料理などに用いる。たづくり。ことのばら。《季・新年》 〔塵芥(1510‐50頃)〕
※浮世草子・世間胸算用(1692)一「春の用意とていかな事、餠ひとつ小鰯(ゴマメ)一疋もなし」

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