(読み)ゴマメ

デジタル大辞泉 「鱓」の意味・読み・例文・類語

ごまめ【×鱓】

カタクチイワシ幼魚を干したもの。また、それをいって、砂糖・醤油・みりんを煮詰めた汁の中に入れてからませたもの。正月料理に使う。たづくり。ことのばら 新年み噛むや歯切れこまかに―の香/東洋城

うつぼ【×鱓】

ウツボ科の海水魚全長約90センチ。体色は黄褐色の地に暗褐色の不規則な横じまがある。本州中部以南の岩礁にすむ。食用。皮はなめし革とする。きだこ。
ウナギ目ウツボ科の海水魚の総称。体はウナギ形で側扁し、腹びれ胸びれがなく、うろこもない。岩礁や海底にすみ、夜行性。一般に貪食どんしょくで、タコの天敵といわれる。日本近海に約50種が知られ、沖縄諸島以南に多い。

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精選版 日本国語大辞典 「鱓」の意味・読み・例文・類語

ごまめ【&JISEFD2;】

  1. 〘 名詞 〙 片口鰯(かたくちいわし)真水で洗って干したもの。まめ(健全)の意の連想から、祝儀正月料理などに用いる。たづくり。ことのばら。《 季語・新年 》 〔塵芥(1510‐50頃)〕
    1. [初出の実例]「春の用意とていかな事、餠ひとつ小鰯(ゴマメ)一疋もなし」(出典浮世草子世間胸算用(1692)一)

うつぼ【&JISEFD2;】

  1. 〘 名詞 〙 ウツボ科の海魚。形はウナギに似るが、体は側扁し、胸びれと腹びれがない。全長八〇センチメートルくらいになる。黄褐色の地に黒褐色の横じまがある。口は大きく歯が鋭い。琉球列島を除く南日本の沿岸の岩礁にすむ。タコなどの動物を捕食。皮膚はなめし皮になる。一部の地方で食用にする。きだこ。なまだ。かたうなぎ。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鱓」の解説

鱓 (ウツボ)

動物。ウツボ科の魚の総称

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