病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「黄体ホルモン剤」の解説
黄体ホルモン剤(女性ホルモン剤)
《クロルマジノン酢酸エステル製剤》
ルトラール(富士製薬工業)
《メドロキシプロゲステロン酢酸エステル製剤》
ヒスロン(協和キリン)
プロゲストン(富士製薬工業)
プロベラ(ファイザー)
メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(東和薬品)
《ジドロゲステロン製剤》
デュファストン(マイランEPD)
《ノルエチステロン製剤》
ノアルテン(富士製薬工業)
《プロゲステロン製剤》
ウトロゲスタン(富士製薬工業)
ルティナス(フェリング・ファーマ)
ルテウム(あすか製薬、武田薬品工業)
ワンクリノン(メルクセローノ)
《レボノルゲストレル製剤》
ミレーナ(バイエル薬品)
黄体ホルモンの分泌が不十分になると、黄体機能不全による女性不妊症、切迫流・早産、習慣性流・早産、月経異常、月経困難症、機能性子宮出血などをおこします。こうした病気の治療に用いられる薬が黄体ホルモン剤です。
プロゲステロン製剤は、生殖補助医療における黄体補充に用いられます。また、クロルマジノン
ミレーナは、避妊、月経過多、月経困難症の治療に用いられ、子宮内に装着することでレボノルゲストレルを約5年間持続的に放出します。
①過敏症状(
このような症状がおこったときは使用を止め、すぐ医師に相談してください。
②薬によっては、不正性器出血、乳房の痛み、吐き気・
①錠剤、腟錠、腟坐剤、腟用カプセル、子宮内システムなどがあります。使用量、使用時間については医師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。
②以前にこの薬で過敏症状をおこしたことのある人・両親やきょうだいにアレルギーのある人、重い肝障害のある人には使用できません。さらにノルエチステロン製剤は、妊婦、現在妊娠している可能性のある人は、胎児に悪影響を及ぼすこともあるので使用できません。メドロキシプロゲステロン酢酸エステル製剤は、
ミレーナでは、性器ガンまたはその疑いのある人、黄体ホルモン依存性腫瘍およびその疑いがある人、診断の確定していない異常性器出血のある人、先天性・後天性の子宮の形態異常・位置異常、カンジダ症を除く性器感染症のある人、過去3ヵ月以内に性感染症の既往歴のある女性、頸管炎または腟炎、再発性または現在骨盤内炎症性疾患の人、過去3ヵ月以内に分娩後子宮内膜炎または感染性流産の既往歴のある女性、異所性妊娠の既往歴のある女性、本剤または子宮内避妊用具(IUD)装着時または頸管拡張時に失神、徐脈などの迷走神経反射を起こしたことのある女性、重篤な肝障害または肝腫瘍の人、妊婦または妊娠している可能性のある女性には使用できません。
このような人はあらかじめ医師に報告してください。
③心臓病・
メドロキシプロゲステロン酢酸エステル製剤では、ポルフィリン症の人は十分に注意して用いてください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報