黄谷柳(読み)コウコクリュウ

デジタル大辞泉 「黄谷柳」の意味・読み・例文・類語

こう‐こくりゅう〔クワウコクリウ〕【黄谷柳】

[1908~1977]中国作家広東省恵陽県の人。日本香港占領に対し、抗日宣伝活動に参加、のち新聞記者となり、朝鮮戦争従軍して「戦友の愛」を著す。1947年から「華商報」に連載した「蝦球シアチウ伝」は代表作。ホワン=クーリウ。

ホワン‐クーリウ【黄谷柳】

こうこくりゅう(黄谷柳)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「黄谷柳」の意味・わかりやすい解説

黄谷柳
こうこくりゅう / ホワンクーリウ
(1908―1977)

中国の小説家。広東(カントン)省梅県の人。ベトナムのハイフォン市に生まれる。雲南(うんなん/ユンナン)省立第一師範卒業後、香港(ホンコン)で新聞社に勤めながら散文、小説を書き始める。解放戦争中『華商報』に長編代表作『蝦球(シアチウ)物語』(1947)を発表、内戦当時の乱世を生き抜く浮浪少年の姿を描いて一躍有名になる。1949年共産党に入党して人民解放軍に参加、海南島駐留時の見聞をもとに中編『漁港新事』(1951)を発表。朝鮮戦争従軍時の散文集『戦友の愛』(1954)、中編小説『後継者』(1955)などの著がある。73年病気引退。

[伊藤敬一]

『島田政雄・実藤恵秀訳『蝦球物語』上中下(青木文庫)』『島田政雄・実藤恵秀訳『シアチウ物語』上下(1975・太平出版社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黄谷柳」の意味・わかりやすい解説

黄谷柳
こうこくりゅう
Huang Gu-liu

[生]光緒34(1908).11.15.
[没]1977.1.2. 広州
中国の作家。師範学校中退,さまざまな職業を経たのち新聞記者となる。広東,ホンコンを舞台とする作品を発表,代表作『蝦球 (シアチウ) 物語』 (1948) で名をあげた。 1953年朝鮮戦争に従軍,また中国作家協会理事となった。作品はほかに中編小説『少年少女』,戯曲『牆』『生命の苗』など。

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