黒頭(読み)クロガシラ

精選版 日本国語大辞典 「黒頭」の意味・読み・例文・類語

くろ‐がしら【黒頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 能楽に用いる、黒毛の長い鬘。鬼畜、怨霊(おんりょう)などに用いる。狂言でも用いることがある。
    1. [初出の実例]「『乳の下を掻い切り、玉を押し込め』などのかかりは、黒がしらにて、軽々と出で立て」(出典:申楽談儀(1430)田舎の風体)
  3. 能楽の特殊演出の一つ。ノチジテが普通と変わって黒頭をかぶって演技する形式番組には「小鍛冶 黒頭」のように書かれる。

こく‐とう【黒頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 髪の毛の黒い頭。〔落葉集(1598)〕〔白居易‐諭懐詩〕
  3. 年若い人のこと。
    1. [初出の実例]「黒頭の時、公にならんと云心ぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一)

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普及版 字通 「黒頭」の読み・字形・画数・意味

【黒頭】こくとう

黒い髪。壮年。唐・李白〔悲歌行〕詩 (かへ)りて須(すべか)らく頭、方伯を取るべし 謾(みだ)りに白首にして儒生と爲ること(なか)れ

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