協栄生命保険[株](読み)きょうえいせいめいほけん

百科事典マイペディア 「協栄生命保険[株]」の意味・わかりやすい解説

協栄生命保険[株]【きょうえいせいめいほけん】

再保険業務を扱う生保。1935年生保会社の共同出資により設立された協栄生命再保険を前身とし,生命保険中央会を経て,1947年に設立。再保険元受保険を販売する会社としてスタートし,1996年に損保系の生保子会社が設立されるまで国内最後発の生保だったため,独自の販売ルート開発に力を注ぐ。商工会・自衛隊・教育公務員等の各種組合に販売基盤を構築。個人年金分野は先発,年金ホーム経営でも実績をもっていた。しかし,1990年代の生保危機のなかで2000年10月,更生特例法適用を東京地裁に申請・受理され,経営破綻した。後に米プルデンシャル生命保険に買収され,2001年ジブラルタ生命保険として営業を開始している。本社東京。2011年総資産4兆2257億円,2011年3月期保険料等収入6078億円。
→関連項目破綻金融機関

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「協栄生命保険[株]」の意味・わかりやすい解説

協栄生命保険
きょうえいせいめいほけん

生命保険会社。 1935年全生保会社の共同出資で協栄生命再保険株式会社として設立。 45年4月生命保険中央会に一時吸収されたが,47年同会解散により協栄生命保険株式会社として新しくスタートした。再保険業務を扱う唯一の生命保険会社で,年金ホームに先鞭をつけるなど,新商品開発にも意欲的に取組んでいたが,超低金利時代に入ってバブル経済期に販売した高利回り商品で「逆ざや」がふくらみ,経営不振に陥った。 2000年6月アメリカの保険業界最大手のプルデンシャル保険と資本提携合意,経営再建をはかったが,交渉は不調に終り,同年 10月経営破綻した。総資産4兆 6099億 8500万円,資産構成は貸付 34%,有価証券 42%,不動産3%,その他 20%。年間保険料等収入 6268億 4600万円,従業員数内勤 2330名,外勤1万 1243名 (2000) 。

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