たて‐て【立て】
〘
連語〙 (副詞的に用いる) 主として。特に。
専一に。
一途(いちず)に。→
立てる(四)⑤。
※
源氏(1001‐14頃)
乙女「
学問を、たててし給ひければ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「立て」の意味・読み・例文・類語
たて【立て】
[名]
1 立ててあること。「立て看板」
2 酒宴。遊興。
「こりゃ―に行く大尽衣装ぢゃ」〈浄・歌祭文〉
3 他人の分の遊興費も払ってやること。おごり。
「わたしが―でござります」〈伎・韓人漢文〉
4 筋。筋道。
「なあに、そりゃあ軍書の講釈だ。あっちのは―が違はあ」〈滑・浮世床・初〉
5 おきて。とりきめ。
「この廓の―だといっても」〈人・娘節用・前〉
[接頭]人・役目などを表す名詞に付いて、その役目の中心であること、首位であることを表す。「立て女形」「立て行司」「立て三味線」「立て役者」
[接尾]
1 動詞の連用形に付いて、その動作が終わったばかりであることを表す。「炊き立ての御飯」「でき立てのビル」
2 助数詞。
㋐連続しての負けを数えるのに用いる。「下位チームに三立てをくう」
㋑勝負事などの回数を数えるのに用いる。
「博奕をして遊びけるに、一―に五貫十貫立てければ」〈太平記・三三〉
だて【立て】
[接尾]
1 名詞、動詞の連用形、形容詞の語幹などに付いて、取り立ててそのようなようすをする、実際以上にそれを誇示してみせようとする、などの意を表す。「かばい立て」「賢立て」「心安立て」
2 車につける牛馬の数や船の艪の数などに付けて、それだけの数で成り立っていることを表す。「二頭立ての馬車」「八挺立ての船」
3 作品や項目・種類などの数を表す。「三本立ての興行」
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