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GUAM GUAM/じーゆーえーえむ

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知恵蔵2015の解説

GUAM

ロシアから距離を置く政策をとったグルジアウズベキスタンウクライナアゼルバイジャンモルドバ1999年に、参加国の頭文字をとってGUUAMを形成。その後ウズベキスタンが脱退してGUAMとなった。旧ソ連諸国の内部は、ロシアとの関係で立場が3つに分かれている。もともと反ロシアで、独立国家共同体(CIS)にも加わらず、今は北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)に加わっているバルト3国、ロシアとの緊密な関係を保ち、関税同盟を基礎にして2000年10月にユーラシア経済共同体を結成したベラルーシカザフスタンタジキスタンキルギスアルメニアに、ウズベキスタンを加えた6カ国、そしてGUAM諸国である。01年4月モルドバに共産党大統領が現れてロシアに傾き、ウズベキスタンも態度を変えて、GUUAMは形骸化した。その後、03年にグルジアで、04年にウクライナで親欧米政権が成立し、モルドバもそれに同調してGUUAMの性格が明確な親欧米、民主化志向に変わったため、05年4月にウズベキスタンが脱退、アゼルバイジャンも距離を置いている。GUAM諸国は06年5月に、この組織を「民主主義と発展のための国際機関」に格上げし、NATOとの協力姿勢を強めた。しかし、ウクライナにヤヌコビッチ首相が登場し、ロシアのモルドバ、グルジアへの経済的締め付けも強まり、今後の行方は不透明である。

(袴田茂樹 青山学院大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

GUAM
ぐあむ
GUAM-Organization for Democracy and Economic Development

CIS(独立国家共同体)諸国による、民主主義と経済発展を支柱とする地域統合のための国際機構。「民主主義と経済発展のための機構GUAM(グアム)」の略称で「民主主義・経済発展のための機構GUAM」ともいう。本部所在地はウクライナの首都キエフ。参加国は、ジョージア(グルジア)、ウクライナ、アゼルバイジャン、モルドバ。機構名のGUAMは参加国名の頭文字を並べたものである。
 1997年10月に経済協力強化などのため地域協力機構として立ち上げられた(1999~2005年の間はウズベキスタンも参加しGUUAMと称した)が、2006年5月に国際的な機構へと改組され、規約を採択、常設の事務局が設置された。
 参加4か国は、CIS諸国のなかでも親欧米路線をとり、とくにヨーロッパ連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)との関係強化を重視する。GUAMの創設により、参加国域内では自由貿易圏が形成された。地理的にはヨーロッパとアジアの間に位置し、政治、文化、地域紛争、エネルギー問題などでロシアとは微妙な関係にあるこの4か国を結び付ける共通項として、ロシアからの自立志向、民主化の促進、欧米との連携と親EU路線、市場経済の促進、カスピ海沿岸地域からの原油輸送ルートを巡る問題における立場の一致が存在する。豊かな地下資源、とくに石油・ガスなどのエネルギー資源を有し、また資源輸送の中継地点としても重要であり、世界的な安全保障の観点からも注目される。[編集部]

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