ISO14000シリーズ(読み)ISO14000しりーず/いそーいちまんよんせんしりーず(英語表記)ISO14000 series

知恵蔵の解説

ISO14000シリーズ

国際的には、ISOにおける環境管理の技術委員会において環境管理システムなどに関する国際規格が作成されている。これがISO14000シリーズ。これらの内容は、環境管理システム、環境監査、環境ラベリング、環境パフォーマンス評価、ライフサイクル・アセスメント、用語と定義、など。日常生活や企業活動において、地球の環境問題は不可避の関心事となっている。

(今井秀孝 独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ISO14000シリーズ
あいえすおーいちまんよんせんしりーず

国際標準化機構(ISO=International Organization for Standardization、主要な産業分野の国際規格を定める非政府組織、本部ジュネーブ)が定めた環境マネジメント等の国際規格。環境マネジメントシステム(14001)、環境監査(14010)、環境ラベル(14020)、ライフ・サイクル・アセスメント(14040)などが含まれる。規格番号から14000シリーズとよばれる。
 ISO14000シリーズは、世界各国でほぼそのまま国家規格になっており、日本でもJIS規格のなかでJISQ14000シリーズとして位置づけられている。これらの規格群のなかで中核となるのがISO14001で、環境方針の策定、実施と運用、点検と是正処置、方針等の見直しの各プロセスを通して環境対策を継続的に改善する環境マネジメントシステムの規格である。環境マネジメントシステムを導入した場合、審査登録機関によって第三者認証を受けることができる。日本では公益財団法人日本適合性認定協会(JAB=Japan Accreditation Board)が民間の審査登録機関を認定し、審査登録機関が個々の事業所が規格に適合しているかどうかを審査する仕組みになっている。一方、こうした審査や認証取得などにコストがかかることから、環境省では中小企業での環境マネジメントの普及を図るために、ISO14001の簡易版といえる「エコアクション21」を策定している。環境マネジメントは、具体的な対策の内容や水準を定めるものではないが、企業のCSR(Corporate Social Responsibility、社会的責任)の基本とされており、企業経営にとって非常に重視されている。[山本耕平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

多文化主義

マルチ・カルチュラリズムともいう。さまざまな人種,民族,階層がそれぞれの独自性を保ちながら,他者のそれも積極的に容認し共存していこうという考え方,立場。「人種のるつぼ」的な同化主義に対抗する考え方で,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android