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RNA RNA/あーるえぬえーribonucleic acid

翻訳|ribonucleic acid

知恵蔵の解説

RNA

糖部分にリボースをもつ核酸で、RNA塩基はチミンがないかわりにウラシルが使われる。DNAの遺伝情報を転写したメッセンジャーRNA(mRNA:分子量5万)、リボソームの主成分であるリボソームRNA(rRNA:同50万〜200万)、アミノ酸をリボソームに運ぶ転移RNA(tRNA:同3万)の3種が知られ、ふつうは1本鎖で存在する。ウイルスにはRNAを遺伝物質とするものがあり、レオウイルスのように2本鎖RNAをもつものもある。

(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

アール‐エヌ‐エー【RNA】[ribonucleic acid]

ribonucleic acid》⇒リボ核酸

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百科事典マイペディアの解説

RNA【アールエヌエー】

リボ核酸とも。リボヌクレオチドが多数重合したもので,細胞の核や細胞質中に存在。DNAとともに遺伝やタンパク質合成を支配する。機能からメッセンジャーRNA(mRNA),転移RNA(tRNA),リボソームRNA,ウイルスRNAに分類。
→関連項目アンチセンスRNA遺伝子オチョア核酸逆転写酵素コラナサンガー唾腺染色体ヌクレオチド分子進化工学ポリソームリボザイムリボースレトロウイルス

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栄養・生化学辞典の解説

RNA

 リボ核酸.アデニル酸グアニル酸シチジル酸ウリジル酸が重合したポリヌクレオチドで,他に少量の他の塩基を含むヌクレオチドが含まれることがある.生理的意義によってリボソームRNA (rRNA),トランスファーRNA (tRNA),メッセンジャーRNA (mRNA),5S RNAなどと分類される.タンパク質生合成においてそれぞれが重要な働きをしている.一部のウイルスでは遺伝子の本体.

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世界大百科事典 第2版の解説

アールエヌエー【RNA】

リボ核酸ribonucleic acidの略記。核酸のうち糖成分がD‐リボースであるものをいう。塩基としてはアデニングアニンシトシン,ウラシルの4塩基(それぞれA,G,C,Uと略す)が主成分であるが,これらのメチル誘導体などの修飾塩基を微量含むこともある。DNA上の遺伝情報に基づいてタンパク質を合成する過程で,種々の重要な役割を果たす。高等動植物からバクテリアまでのすべての細胞に存在し,その分子の種類はバクテリアについてさえ,1000種類程度は存在するが,機能的にはメッセンジャーRNA,リボソームRNA,転移RNAなどに大別できる。

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大辞林 第三版の解説

RNA

〖ribonucleic acid〗
リボ核酸。リボースを含む核酸。塩基成分は主にアデニン・グアニン・シトシン・ウラシルの 4 種。植物ウイルス、一部の動物ウイルスおよび動植物細胞の核と細胞質に存在。リボソーム RNA・伝令 RNA・転移 RNA などがあり、一般に DNA を鋳型として合成され、タンパク質合成に関与する。ウイルスの中には、RNA を遺伝子としてもつものも多い。 → DNA

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

RNA
アールエヌエー

リボ核酸」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

RNA
あーるえぬえー

リボ核酸ribonucleic acidの略称。五炭糖(ペントース)の一種であるリボースを含む酸性物質で、最初は細胞の核に存在すると考えられたため、このように名づけられた。[笠井献一]

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世界大百科事典内のRNAの言及

【遺伝学】より

…1940年代に入ってからウイルス学が発展し,細胞構造をもつ生物と同様,ウイルスにも遺伝的特性を異にするいろいろの系統があり,これらの間に遺伝子の組換えがおこることもわかってきた。ウイルス粒子はタンパク質とDNA(またはRNA)からなるが,ハーシーA.D.HersheyとチェースM.Chase(1952)はウイルスがバクテリアに侵入する際,タンパク質は宿主細胞の外に置去りにされ,宿主細胞に入るのはDNAだけであることを証明した。これはウイルスの増殖に必要なのはDNAであることを示唆したものである。…

【遺伝情報】より

…“最初の生物”がDNAを遺伝情報を蓄える物質として選んだ過程については,ほとんど何もわかっていないが,結果としてその選択は賢明であったといえよう。【丹羽 修身】
[遺伝情報の転写]
 DNA上に塩基配列として書き込まれている遺伝情報を,RNA分子として読み出す過程を転写transcriptionという。DNAを鋳型にRNAポリメラーゼの働きで,リボヌクレオシド三リン酸を基質にRNAが合成される。…

【遺伝学】より

…1940年代に入ってからウイルス学が発展し,細胞構造をもつ生物と同様,ウイルスにも遺伝的特性を異にするいろいろの系統があり,これらの間に遺伝子の組換えがおこることもわかってきた。ウイルス粒子はタンパク質とDNA(またはRNA)からなるが,ハーシーA.D.HersheyとチェースM.Chase(1952)はウイルスがバクテリアに侵入する際,タンパク質は宿主細胞の外に置去りにされ,宿主細胞に入るのはDNAだけであることを証明した。これはウイルスの増殖に必要なのはDNAであることを示唆したものである。…

【遺伝子】より


[遺伝子の作用――転写と翻訳]
 1950年代以降の分子遺伝学の発達により,まず,遺伝子の本体とポリペプチドの生産を支配する機構の概要が明らかとなった。ほとんどの生物では二重鎖のDNA(一部のウイルスでは1本鎖のDNAや二重鎖あるいは1本鎖のRNA)が遺伝子の本体をなしており,個々の遺伝子の特異性はそれを構成する4種類のヌクレオチド対の数と配列順序によって決められる。二重鎖DNAの転写によりRNAがつくられるが,この際,2本のDNA鎖のうち1本の鎖における4種類のヌクレオチド,すなわち,デオキシアデニル酸(Aで表す),デオキシグアニル酸(G),デオキシチミジル酸(T),デオキシシチジル酸(C)の配列順序に従ってRNAにおける4種類のヌクレオチド,すなわち,アデニル酸(A),グアニル酸(G),ウリジル酸(U),シチジル酸(C)の配列順序が決まる。…

【遺伝情報】より

…“最初の生物”がDNAを遺伝情報を蓄える物質として選んだ過程については,ほとんど何もわかっていないが,結果としてその選択は賢明であったといえよう。【丹羽 修身】
[遺伝情報の転写]
 DNA上に塩基配列として書き込まれている遺伝情報を,RNA分子として読み出す過程を転写transcriptionという。DNAを鋳型にRNAポリメラーゼの働きで,リボヌクレオシド三リン酸を基質にRNAが合成される。…

【核酸】より

…最初ミーシャーF.Miescherにより1869年ころに細胞核()の成分として発見されたが,細胞核だけの成分ではなく細胞質にも含まれる。核酸は化学構造上DNA(deoxyribonucleic acid,デオキシリボ核酸)とRNA(ribonucleic acid,リボ核酸)の2種に大別できるが,この2種には細胞内における分布や生物学的役割に大きな差がある。DNAは真核生物の核,葉緑体,ミトコンドリア,原核生物の細胞ならびに多くのウイルスの粒子内に含まれる。…

【環状AMP】より

…正式名称はサイクリックアデノシン‐3′,5′(または2′,3′)‐一リン酸。2′,3′‐cAMPはRNAの加水分解の際に,中間体として生成する物質で,代謝調節に関与する3′,5′‐cAMPが生理的にはより重要性が高い。このため単にcAMPと表記すれば普通は後者を指す。…

【分子生物学】より

… 分子生物学は,生物現象を要素的,還元的にとらえる。要素は生体分子であり,DNA,RNAタンパク質分子が生物を構成する基本単位となる。中心概念は,生物を分子的な機械とみなすところにある。…

※「RNA」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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