Windows(読み)うぃんどうず

日本大百科全書(ニッポニカ) 「Windows」の意味・わかりやすい解説

Windows
うぃんどうず

アメリカのマイクロソフト社が開発したパーソナルコンピュータパソコン)用のオペレーティングシステムOS)の名称。市場で販売されているほとんどのパソコンは、あらかじめウィンドウズが動く状態にされ販売されている。かつてパソコン用のOSは、MS-DOS主流であったが、技術の発達とともに、GUIをもち扱いやすくなったウィンドウズが一般的になった。

 マイクロソフト社は1985年にWindows 1.0を発売したが、普及したのは1990年に登場したWindows 3.0からである。その後もWindows 3.1Windows 95Windows 98Windows Meなどへと改良を重ねていった。当初のウィンドウズはMS-DOS上で動作するGUIとしてつくられていたが、Windows 95からは32ビットのOSとして、MS-DOSの機能も包含した独立のOSとして大きく進歩した。また高性能ワークステーションおよびサーバー・システム向けには、MS-DOSを土台にしたWindowsとは基本構造が異なる新しいOSとしてWindows NTが開発された。2012年末の時点でのウィンドウズの最新バージョンはWindows 8だが、Windows Vistaや、Windows NT 4.0の後継であるWindows 2000Windows XP多く使われている。また、携帯情報端末PDA)用のWindows CEとWindows Mobile、サーバー用OSのWindows Serverというバージョンもある。

 ウィンドウズには単なるOSとしての機能だけではなく、WWWブラウザー、インスタントメッセージングのソフトウェア音楽ビデオを再生するソフトウェアなどがあらかじめ内蔵されている。

[中島由弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「Windows」の解説

ウィンドウズ【Windows】

マイクロソフトが開発したパソコン向けオペレーティングシステムシリーズ名GUI環境を採用し、初代は1986年に登場。1992年に発売されたWindows 3.1PC/AT互換機のオペレーティングシステムとして幅広く普及。続いてWindows 95Windows 98が発売され、インテルマイクロプロセッサーを搭載したパソコンとともに事実上の業界標準(デファクトスタンダード)になった。また、ビジネス用・サーバー用のオペレーティングシステムとして開発されたWindows NTの系列としてWindows 2000が登場し、従来のWindows 95、98の機能を受け継いだ。その後、マルチメディア機能やセキュリティー機能を強化した後継のWindows XPWindows VistaWindows 7が開発された。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「Windows」の解説

Windows

マイクロソフト社が開発・販売しているパソコン用OS。1986年、テキストベースのMS-DOSに続く次期主力16ビットOSとして、GUIを採用したWindows 1.0を発売した。1989年にWindows 2.1、1992年にWindows 3.1を発売。パソコン用の標準OSとしての地位を確立した。1995年、32ビットOSに移行し、プリエンプティブ・マルチタスクなどに対応したWindows 95を発売すると、個人のパソコン普及率を高める原動力となった。個人向けOSではWindows 98からWindows Meへ、企業向けOSではWindows NTからWindows 2000へバージョンアップし、2001年、Windows XPが登場した。Windows XPは、個人向けのHome Editionと企業向けのProfessionalが販売された。2006年に登場したWindows Vistaは、GUIを一新し、3D効果や半透明表示などを取り入れた。最新バージョンは2009年10月に発売のWindows 7。また、サーバー用のWindows Server製品群や携帯情報端末用のWindows CE、タブレットPC用のWindows XP Tablet PC Editionなど、用途に合わせたWindowsが販売されている。事実上、業界標準のOSで、パソコンや周辺機器のメーカーはWindowsのバージョンアップに大きな影響を受ける。

ウィンドウズ

→ウィンドウズ関連は「Windows」以降を参照。

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知恵蔵 「Windows」の解説

Windows

現在主流のパソコン用OSである、「Microsoft Windows」のこと。ソフト開発企業である米マイクロソフトが開発し、世界各国のパソコンメーカーが採用している。2007年現在の最新バージョンは「Windows Vista」である。2008年にはサーバー向けのOSの最新版である「Windows Server 2008」も出荷される。また、パソコン以外の機器向けのWindowsとしては、携帯電話端末、携帯情報機器向けの「Windows Mobile」が存在する。

(斎藤幾郎 ライター / 2008年)


ウィンドウズ

「Windows」のページをご覧ください。

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カメラマン写真用語辞典 「Windows」の解説

Windows

 Microsoft社のOSのシリーズ名。PC/AT互換機用の標準OSとして圧倒的なシェアをもつ。1986年にバージョン1.0が発売になり、Windows 3.1、Windows 95、Windows 98、Windows Meとバージョンアップを重ね、現在はWindows XPが最新版。

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パソコンで困ったときに開く本 「Windows」の解説

Windows

⇨ウィンドウズ

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

世界大百科事典(旧版)内のWindowsの言及

【ヒューマンインターフェース】より

…ヒューマンインターフェース(HI)とは,広義には,人と,機械や道具など人工物とのかかわりのことであるが,最近では,もっぱら,コンピューターとのかかわりを意味するようになっている。少しずつ意味合いは異なるが,ユーザーインターフェース,ヒューマンコンピューターインタラクションも使われる。 広義のHIの問題は,人が道具を発明したときから存在していたが,これが大規模かつ組織的に研究されるようになったのは,アメリカにおいて,第1次大戦での教訓を踏まえた武器の使いやすさの向上という実用的な要請からであった。…

【ヒューマンインターフェース】より

…情報科学と認知心理学とを中核とする学際分野である。ウィンドウシステムwindow systemGUIの中核的な構成要素の一つで,ウィンドウ(一つの画面に提示される複数の処理領域),アイコン(対象の絵表示),プルダウンメニュー(メニューバーをクリックすることによる階層検索)に対するマウス操作だけで,複数の仕事の同時処理を可能にする管理システムのこと。UNIX系のXウィンドウ,MS-DOS系のウィンドウズWindows,マッキントッシュMacintoshのそれの三つがよく知られている。…

※「Windows」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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