YS11(読み)ワイエスじゅういち

百科事典マイペディアの解説

日本で開発(第2次大戦後初)された双発ターボプロップ短距離中型輸送機。YSは,国産民間機設置のため1956年通商産業省(当時)が設立した財団法人輸送機設計研究協会(東京・駒場に設置)の名称に由来する。1962年8月初飛行,1965年4月国内線に就航。製作は日本航空機製造を中心に各航空機メーカーの協力による。短距離離着陸性などすぐれた特長をもち,ほぼ7機種のシリーズが生産された。1972年生産中止までに182機つくられ,うち76機は米国,東南アジア,中南米に輸出された。2006年9月,日本国内の民間定期路線から引退。
→関連項目航空宇宙工業旅客機

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

純国産のプロペラ機。第2次大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)に航空機の製造を7年間禁止された日本が遅れを取り戻そうと国を挙げて取り組んだ。戦中戦闘機を手がけた著名な設計者らが関わり、試作機2機を含め182機が製造され、旅客機として高度成長期を支えた。量産初号機は1965年に旧運輸省に納入され、各地の管制施設の点検などにあたる飛行検査機として、98年まで活躍。日本機械学会の「機械遺産」、日本航空協会の「重要航空遺産」に認定されている。

(2020-10-18 朝日新聞 朝刊 茨城全県・1地方)

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