日本大百科全書(ニッポニカ) 「ABS洗剤」の意味・わかりやすい解説 ABS洗剤えーびーえすせんざいABSdetergents アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを主成分とする家庭用合成洗剤であり、肌着やワイシャツなどの汚れを洗浄するのに用いられた。第二次世界大戦後に急速に普及し、ある時期まではABS洗剤が合成洗剤の主流であった。しかしこれはハード洗剤であり、自然環境で微生物により分解されにくいために、河川の泡立ちや、その水質の悪化などの公害問題がおこった。このため現在では、日本をはじめ先進諸国では、分解されやすいソフト洗剤であるLAS(ラス)洗剤に置き換えられている。[早野茂夫][参照項目] | LAS洗剤 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例