前震(読み)ゼンシン(その他表記)foreshock

翻訳|foreshock

関連語 茂木 名詞 山科

精選版 日本国語大辞典 「前震」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しん【前震】

  1. 〘 名詞 〙 大地震の前に、その震源付近でおこる小地震地殻構造によって、観測されたりされなかったりする。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「前震」の意味・わかりやすい解説

前震 (ぜんしん)
foreshock

大きい地震に先行して,その震央近くで小さい地震が頻発する場合がしばしばある。このような大きい地震の前の小さい地震を前震という。前震は大きい地震の先ぶれであるので,大きい地震を予知するための重要な手がかりの一つとなっている。通常,前震とは本震直前に,そのごく近傍で発生するものを呼んでいるが,時間・空間的にもっと広い範囲で本震に先行して増加する場合があり,これを広義の前震といい,前者を狭義の前震ということがある。前震では時間的な活動経過に明瞭な規則性がみられない。しかし大別すると活動が時間とともにしだいに増加して本震に至るタイプと,比較的急激に活動が始まり,いったん低下してから本震が起こるタイプとがある。第2のタイプの方が多いが,その場合の活動継続時間は3~4日から2~3時間と短い場合が多い。前震の起こり方の注目すべき特徴としてはその発生が地域によって著しくちがうことである。ほとんど前震を観測しない地域もあるが,伊豆地方のようにめぼしい地震のほとんどが前震を伴っている場所もある。このような前震発生の地域性は地殻の力学的構造によるものと考えられ,構造的に不均一な破砕帯などでは前震が起こりやすい。本震発生の前に前震を群発地震その他の地震から判定できれば,地震を予知する上で重要な手がかりとなるが,現在までまだ判定の完全な決め手は見いだされていない。
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最新 地学事典 「前震」の解説

ぜんしん
前震

foreshock

大きな地震の前にその近くでより小さな地震が起こることがあり,これを前震と呼ぶ。これまでの日本の例では,およそ1/3は前震活動から1日以内,半分は数日以内に本震が起きているが,一ヵ月あるいはそれ以上間が開くこともある。大きな地震を予知する手がかりになる現象であるが,本震の発生に先立ってそれが前震であると認識することは,現時点ではかなり難しい。

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