外貨準備高(読み)ガイカジュンビダカ

デジタル大辞泉 「外貨準備高」の意味・読み・例文・類語

がいか‐じゅんびだか〔グワイクワ‐〕【外貨準備高】

政府中央銀行が、外国への支払いに充てるために保有している金および外貨資産総額。通貨当局外国為替市場介入するための資金にも利用される。

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共同通信ニュース用語解説 「外貨準備高」の解説

外貨準備高

通貨当局が保有している自国通貨建て以外の資産の額。日本では財務省日銀が保有する。民間が所有する資産は含まれない。対外債務返済や、自国通貨の為替レートの急激な変動を防ぐための市場介入などに用いられる。主な内訳外貨建ての預金債券、金、国際通貨基金(IMF)の仮想通貨である特別引き出し権(SDR)。8月末時点の残高は1兆2920億ドル。

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精選版 日本国語大辞典 「外貨準備高」の意味・読み・例文・類語

がいか‐じゅんびだかグヮイクヮ‥【外貨準備高】

  1. 〘 名詞 〙 政府や中央銀行が、外国に対する支払いなどの準備として保有している金および外貨の総額。日本では、政府および日本銀行が保有する金、外国銀行への預金と外貨証券から成る。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「外貨準備高」の解説

外貨準備高

外国為替相場を安定させる目的で、各国の通貨当局が外国為替市場へ介入するために保有している資産の額。日本では財務省と日本銀行が持つ外貨の総額を指し、毎月財務省が詳細を発表している。日本の外貨準備高は世界一の水準で、うち米債を含む外国証券が約75%を占め、残りは外貨預金やゴールド。 通貨危機などで他国に対して外貨建債務の返済などが困難になった際、通貨当局が為替介入に使用する原資として使用するほか、国が輸入代金の決済や、借金の返済などの対外支払いに充てるために持つ公的な準備資産としても使用されている。

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知恵蔵 「外貨準備高」の解説

外貨準備高

輸入代金や借入金返済などの対外支払い、為替相場調整のための外国為替市場への介入などを目的として通貨当局が保有する、直ちに利用可能で、かつ通貨当局の管理下にある対外資産。主として当局の外国為替市場への介入、運用資産の金利、SDRの配分などにより増減する。なお、外貨準備統計は財務省から毎月発表されているが、IMFの新公表基準に基づき、2000年4月からは内訳(外貨、IMFリザーブポジション、SDR、金、その他等に分けて)も発表されている。

(絹川直良 国際通貨研究所経済調査部長 / 2007年)

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FX用語集 「外貨準備高」の解説

外貨準備高

国が保有する外貨や証券などの合計額で、外貨建ての借入金の返済など対外的な支払い能力を示す。企業や個人など民間が保有している分は含まれない。

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